今日は、毎度おなじみポッターさん(@potta0602)に連れて行っていただいた
ベンチャーウイスキー秩父蒸溜所
をご紹介します!
【#蒸溜所ダイジェスト】
秩父蒸溜所🥃きっかけ作って頂き、通常では地元の人でも中々参加できないと噂のツアーに参加。蒸溜所全体はかなり小さな印象で、ツアー客を考えた構造ではないため足元にパイプ等ありそれがよい。ミズナラの発酵槽は世界唯一。独特の乳酸菌が特有の味わいを生むらしい… pic.twitter.com/fSOIdNq57D— 🥃ウイスキー藤村🥃/毎日ウイスキー生活 (@whiskyfujimura) January 29, 2019
(↑蒸溜所見学の様子を2分20秒の動画にまとめています)
ベンチャーウイスキー秩父蒸溜所
埼玉県秩父市にある小規模な蒸溜所です。通常は一般向けにツアー名などはやっておらず、関係者の紹介が主で不定期に行われることがあるようです
今回は縁があり、運良く参加できることとなりました
それでは早速ですが…
ウイスキー藤村’sコメント
秩父蒸溜所のツアーに参加できるのは現時点であまり一般には開かれていないものの、製造現場で活躍される方のとても丁寧な説明で行われるツアーでとても楽しかった…
画像を中心にご紹介していきます。細かなことは、いづれ一般的になっていくとも思うので、実際に足を運んだ際に聞いてみてくださいねっ
こじんまりとしながらも暖かみのある蒸溜所
↑入り口には羽生蒸溜所時代のポットスチルがお出迎え
↑敷地内に入っていくとキルン(麦芽の乾燥設備)が見えてきます。超絶かわいい…
ビジターセンター前にはちょこんとシカ(?)
ログハウス調のビジターセンター内
ビジターセンターの中はとっても過ごしやすい場所で、暖かな雰囲気に包まれていました
↑中に入ると色々なおしゃれな置物や小物など。この絵はトランプシリーズのジョーカーラベル
このラベルのウイスキーっていくらくらいなんだっけ?って思ってちょっと調べてみたら、楽天市場で35万円。ひぃぃぃ笑
↑これまでの数量限定ボトルなど。なかなか飲む機会がないボトルが飾られています
↑レジェンド級ボトルも。ちらっと聞いたところによるとワンショット5000円とかするとかしないとか…(黒ラベルはこの後ちょこっと、打ち上げでいただきました。濃厚で言葉にならない)
↑秩父蒸溜所の名前が刻まれた樽
秩父に行くと至る所にこの樽が置かれた飲食店やバーがあり、買えるのかなぁ?と思って聞いてみたところ全部レンタルなんだそうなっ
ただ、鏡板といって写真でいう上面、そこの部分の板は蒸溜所で買うことができ数万円なんだそうです。在庫がなかったんですがあれば買えちゃうみたい
イチローズモルト信者にはこの上ない家宝になりそう笑
↑リアル暖炉。じんわりと部屋を暖めてくれていて、優しい雰囲気を醸し出してました
↑さまざまな原種が置かれており、全て細かく情報の記載がありました
↑ここからイチローズモルトの銘柄たちが見事なブレンド技術によって世の中へ飛び立っていく…感慨深い…
実際に製造工程を見ていこう
ビジターセンターで軽く説明をうけたら実際に製造現場を見にいきました
製麦
↑実際に製造現場で働く方の説明を聞きながらのツアーはとても贅沢。スコットランドや日本でもあまり見ません。小規模な蒸溜所ならでは
↑フロアモルティングという人の手を使って撹拌し、発芽させる伝統的な手法を、未だに一部の麦芽ではとっているとのこと
このままたべておいしい麦芽。ピートで燻されたものと、通常のものを食べました。お菓子みたい
↑奥の赤い機械で麦芽を粉砕します(たぶん)。色々な蒸溜所を見てきたけど、粉砕機がちっちゃい感じがしたなぁ(たぶん)
(ごめんこの時麦を食うのに一生懸命すぎて話、あんまり聞いてなかった)
糖化
ここから蒸溜まで、熟成を飛ばしてボトリングを同じ建物の中で行っていました
貯蔵庫は目の前20mほどのところにあります
↑粉砕した麦芽を温水と混ぜて糖化させます
この工程でカスがでるのですが、ゴミにはせずに秩父の農家にいる家畜のエサにしているそうです
↑中。ここで麦汁ジュースをつくっていきます
↑底が生地目のようになっていました
発酵
↑ベンチャーウイスキーでは通常ステンレス製が多い発酵槽に、あえてミズナラ材を使っています。これは世界で唯一
↑近くで見るとより大きく感じるミズナラ発酵槽
↑なかでは発酵が進んでいました
ミズナラ材を使うことによって、木材表面に棲みつく特有の乳酸菌がイチローズモルト独特の味わいを作り出しているといいます
↑上からみるとこんな感じで8基。大きな木材の発酵槽がずらっと並ぶ様子はウイスキーの蒸溜所では初めてみました
蒸留
どの蒸溜所でも、ウイスキー製造工程で一番目に止まるのがこのポットスチル(蒸留釜)
↑赤味噌のような味わいのある色味が、深い輝きを放っています
↑近づいてみると熱気が伝わってきます。触るとヤケドもの
↑左が初溜釜、右が再溜釜。左で蒸留したものを、再度右の釜で蒸留することで、より繊細な味わいを生み出しています
↑蒸溜された透明な液体がここに出てくる
全ての液体を熟成にかけるわけではなく、タイミングを見計らって集積する範囲を製造現場は判断します
一番短いスパンでは15秒ごとに香りと味を確認し、どこのタイミングから集積をはじめ、どこのタイミングで終わらせるか決めているとのこと…匠のワザです…
↑実際に香りをかがせてもらえました。左ほど出てくるのが早いもの
ちなみにこの透明な液体のことをニューポットといいます。年齢を重ねていない生まれたてウイスキーの赤ちゃんです
左ほどガソリンやアスファルトのようなクセっぽさがあり、右ほどフルーティで軽やかな香りがしました
写真でちょうど真ん中に分けられているのが今回集積した部分。クセっぽさを個性として残し、フルーティさもあるバランスの一番いい部分です
瓶詰め ラベリング
↑ポットスチルの目の前でウイスキーのラベルを貼る作業が行われていました
↑紫ラベルのイチローズモルトのケース。全部でいくらになるんだろぉ…
イチローズモルトファンの手に届く準備ができつつありますねっ
貯蔵&熟成
蒸留などもろもろの工程をおこなっていた建物の目の前の熟成庫に移動してきました
↑卵型の貯蔵タンク。この中にはイチローズモルトの赤ラベル、ワインウッドリザーブがたんまりと
↑貯蔵庫内は樽でいっぱいで、ダンネージ式という伝統的な木を組み合わせた貯蔵方法で熟成されていました
↑気温管理はまったくせず、秩父の気候に全てが任されます。自然と人の手、どちらも深く関わった銘酒たちが、ここで時間を重ねて、ぼくらの手に届いているのが本当に何度考えても感動ものです
↑貯蔵庫いっぱいの樽との別れを惜しみながらも、蒸溜所見学はここで終わりっ
次はお待ちかねのテイスティングタイム!
おまちかねのテイスティングタイム
今回はツアーに参加すると追加でお金を払うことなく飲むことができました
ワイナリーと飲食店での打ち上げもコミコミでお支払いしたのですが、それを考えても贅沢すぎる、安すぎる安すぎる安すぎる安すぎるヤススギル…
金額はおそらく企画ごとに変わってくると思うのでここでは言わないようにしておきます。気になったら聞いてくれっ
↑こちらのボトルたちがテイスティングでぎるボトルたち
↑飲む量に制限などはなく、1人ひとりにグラスが配られて、各々好きなようにいただきました
↑2018年のピーテッド。イチローズモルトのまろやかさ、濃厚さにみごと絡み合ったピートの香りがほんとすき
↑世界5大ウイスキーのアイリッシュ以外のウイスキーを用いてブレンドしたというワールドブレンデッド紫ラベル
より濃厚さに拍車がかかり、それでいて繊細な余韻を残すだいすきな銘柄です。まだ開けてなかったけど家で飲みたくなっちゃったなぁ
↑そして一番貴重だったのはニューポット。先ほど紹介した熟成前のウイスキーの赤ちゃんです
たまに蒸溜所に行くといただく機会があるので飲んだことはあったのですが、ぶっちゃけうまい、とは言えないんですねっ。全然ウイスキーっぽくないし
だけど驚愕したのがイチローズモルトのニューポット、かなりうまいんです
熟成過程でてくると思っていたうまみのようなものがすでにありとても濃厚
フルーティさはよりリンゴのようなニュアンスで、味わいに凄まじく厚さがあるんです。これほんと驚いた
ニューポットがうまいんだもん。熟成させたらもっとうまくなるに決まってるじゃん…
製造現場の方からすると、ニューポットを褒められるのが一番嬉しいんだとか
それくらいこの時点で仕上がりの大部分を決めているとおっしゃってました。イチローズモルトやばすぎ…。そりゃ海外でも認められるよねっ
充実のオリジナルグッズ
ツアーが終わると蒸溜所限定グッズを買うことができます
先におはなしした樽の鏡板も、在庫があればここで買うことができます
ポッターさんは根っからのイチローズモルト教信者なので、ロゴの入ったシャツはじめ色々買ってました笑
手軽なアクセサリーやグラスなども充実しており、おみやげに喜んでもらえそうですねっ
ベンチャーウイスキー秩父蒸溜所のまとめ
今日は「ベンチャーウイスキー秩父蒸溜所」をご紹介しました
今回の蒸溜所見学も、とっても楽しくおいしく、参加させていただきました🙏
まだまだ一般公開とはいかない蒸溜所見学ですが、それまでにイチローズモルトをしっかり味わって、いつかの見学する機会、参加してみてはいかがでしょう
また「イチローズモルト」を試したことがない方はぜひ試してみてほしい。本当にどれもおいしいウイスキーですからっ
まだ試したことがない方はぜひ、試してみてはいかがでしょう?
以上、ウイスキー藤村でした!
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ウイスキー藤村です!