までウイスキーを飲み始めたばかり、または飲んだことがない方によくオススメするのがこのグレンモーレンジィ オリジナル 10年。
柑橘系の爽やかで軽やかな味わいが特徴的で、オレンジのスライスを入れたハイボールが絶品です。
首の長い蒸留器(ポットスチル)から蒸留される原酒は軽やかで華やか。
とくに女性からの人気が高いスコットランドのシングルモルトウイスキーです。
グレンモーレンジィ オリジナル 10年の特徴を以下にまとめました▼
- 柑橘系の香りが爽やかでさっぱりとしたウイスキー
- スコットランドの人気シングルモルト
- 「完璧すぎる」と称された人気シングルモルトスコッチ
- グレンモーレンジィはゲール語で「大いなる静寂の谷間」という意味
- 仕込み水は「中硬水」であり独特
- 「ハイランドの魔術師」が手掛けたこだわりのウイスキー!
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Follow @whiskyfujimuraグレンモーレンジィとは?

「完璧すぎる」ウイスキー。
ハイランド地方のミネラル分豊かなターロギーの泉の湧水(硬水)とスコットランド産の大麦麦芽のみを用いて、スコットランドのポットスチルでピュアな蒸気だけを抽出。
その複雑な味わいは目くるめく「感覚の冒険」へと誘います。
2012年IWSCディスティラー・オブ・ザ・イヤー受賞。
地域:ハイランド、スコットランド 設立:1843年
「完璧すぎる(Unnecessarily Well Done)」と称されるグレンモーレンジィ。
グレンモーレンジィとはゲール語で「大いなる静寂の谷間」という意味になります
設立は1843年、バルブレア蒸溜所の協同経営者であるウィリアムマセソンが1783年に建てられた古いビール工場を改修して建てられました。
場所はスコットランド ハイランド地方 北部ロス州にあるテインという町です。
キリンのように首の長いポットスチル。その理由とは?
グレンモーレンジィといえば、なんといっても「あまりに独特すぎるポットスチル(蒸留釜)」が有名です
設立してから約40年後の1887年に、ジンのために使われていた中古のポットスチルを購入したところから大きく歴史は動きます。
このポットスチル、ウイスキーのポットスチルではみたことがない超絶に首の長いのっぽ型。

↑高さはオトナのキリンさんと同じ高さの5.14m
曲がっている部分も全部伸ばすと全長8mという大型。ポットスチル愛好家にはたまらないフォルムをしています(←ちなみにキリンさんの名前はジェフェリーちゃんといいます)
「そもそもなぜ背の高いポットスチルをつかっているの?」ということですが、ポットスチルを導入したかった当時、資金繰りがあまりうまくいってなかったため、やむおえず、ジンの生産で利用されていた中古のポットスチルを買ったことから今に続いています。
この背の高いポットスチルはほかのウイスキー蒸溜所ではほとんど見ることができません。
最近ではスコットランドエジンバラにある「ホリールード蒸溜所」 という新設蒸溜所でも背の高いポットスチルを使っています。

http://whiskymag.jpより
はじめは消極的な理由で使われていたキリンポットスチルですが、フルーティでフローラルな軽やかな成分を集中的に抽出するのに向いていました。
今となっては蒸溜所なアイコン的な存在にもなっているので、そのかわいさから多くの女性から支持を得ています。
グレンモーレンジィのポットスチルはキリンさん
※名前はジェフリーちゃん
仕込み水には珍しく「中硬水」が使われている

あとグレンモーレンジィが独特と言えるのはなんと言っても仕込み水で、お酒作りには一般的には軟水が使われるんですけど、このグレンモーレンジィには中硬水がつかわれています。
水源はターロギーの泉からでる、100年以上も年月をかけて石灰岩た砂岩層で濾過されてきたものであり、ミネラルが豊富に含まれた硬度190
これほど硬度が高い水をスコッチウイスキーはほかには「ハイランドパーク」くらいしかないといいます
現在はケルピーの泉という同程度な硬度の水も使っているようです
ちなみに水の硬度ってどうやって決まってるのか知ってますか?
水の硬度には計算式があって
硬度(mg/L) = (カルシウム量×2.5) + (マグネシウム量×4.1)
※100未満➡︎軟水
100〜300未満➡︎中硬水
300以上➡︎硬水
という計算式であり、1mg/Lを1度としているんです
グレンモーレンジィでは中硬水を使っている
「ハイランドの魔術師」ビル・ラムズデン博士

このグレンモーレンジィを手がけている人物、「ハイランドの魔術師」と呼ばれ、世界的な品評会において「世界最優秀のブレンダー」として認められた経歴を持っています
名前はビル・ラムズデン博士
ぼくはこのビル・ラムズデン博士のウイスキー観が本当に大好きなんです…
実際にお会いしたこともあるんですけど、めちゃくちゃ気さくで小難しさをまるで感じさせない…
ラムズデン博士はウイスキーについてこう語ります
「ウイスキーは、スコットランドの気候風土や文化がすべて入っている飲み物。
つまり、スコットランドそのものといえます。なにより、ウイスキーにはスコットランド人の“エモーション”がすべて入っている。
だからスコットランド人は、ウイスキーを愛してやまないのです」
かっこよすぎる…
そしてウイスキー作りに関してはこんなコメントを残していました
私の考え方はシンプルです。ウイスキーは嘘をつきません。蒸溜所がしっかりと忠実に伝統を守り、強固なハウススタイルを守るのはとても重要なこと。それを実践している製品が、オリジナル(10年)と18年です」
「でもまあ、自分が完全主義者であることは認めます。製造するウイスキーが完全なものであることを保証するために、あらゆるものが完璧でなければならないのです。ウイスキーの品質を守るため、私がよく子どものような癇癪を起こすことは、身内なら誰でも知っていますよ」
ラムズデン博士は「どんな楽しみ方だっていいんですよ!」というとてつもなく寛容な考え方をもちながら、作り手として、一切の妥協をせず、時として怒り狂うという熱さをもった素晴らしい人格の持ち主なんですね
こんな人が作っているウイスキーなんだもん…
最高に決まってるじゃないか…
ボトルを眺める

↑気品溢れる美しいラベルデザイン
中心にあるゴールドなデザインが女性らしさを感じさせます

トップはコルク式ですね♪
グレンモーレンジィ オリジナル 10年の香りと味は?

<グレンモーレンジィ オリジナル 10年>
◯原産国:スコットランド
◯区分と地域:ハイランド
◯タイプ:シングルモルトウイスキー
◯原材料:モルト
◯アルコール分:40%
◯試飲量:15ml
◯グラス:グレンケアン
<テイスティングノート>
◯色:やや淡い黄色
◯香り:香りだちはやや強い、オレンジピール、桃、ミルク、ユリ、バタークッキー、巨峰の果汁、ほのかにココナッツ、マイルドなバター、焦げた木、シナモン
最初にアルコールの刺激とシトラスの酸味が相まってやってくる。特にオレンジと桃らしいフルーティさが魅力的で惹かれる。ミルクやバターの優しく口当たりのいい雰囲気が心地よい。ほのかにユリのようなフローラルさを感じる。少し鼻を奥につっこむと甘さやマイルドさをともっなったスパイシーさを感じる。
◯ボディ:ミディアム
◯味:舌へのアタックは中くらい、舌触りは普通、スムースでスイート、カラメル、キャラメル、オレンジピール、ミルク、ミルキー(お菓子)、アルコールの辛さ、後からシナモン、スパイシー、かすかにビター
口にいれた瞬間からシングルモルトらしい粗々さはない。親しみやすいカラメルやキャラメルの味わいがお出向かえしてくれる。その奥にはフレッシュさを残したオレンジピールのキャラメリゼ。ミルキーでマイルドな味わいがそれを包む。アルコールの辛さが香りでは強く感じたが甘さで和らいでいく。その辛さはスパイシーさへと変わっていき、シナモンのような甘さと一緒に心地よく。かすかにビターな余韻を残して続いていく
◯余韻:中程度の長さ

グレンモーレンジィ オリジナル 10年のまとめ

今日は「グレンモーレンジィ オリジナル 10年」をご紹介しました
今回のウイスキーも、とってもおいしくいただきました
シングルモルトでありながら香りも味もとてもフレンドリー
ややアルコール感が強い感覚があったが、そのほかのフルーティさやスパイシーさによりカバーし、包み込むような働きを見せている感じがしました
よく探っていくと桃やかすかにパイナップルなど見えてきて、女性にもおススメしやすい銘柄だと再確認できるテイスティングとなりました
アルコール感がほのかに気になるところはあるので、ハイボールにて積極的におすすめしてみようと思いました!
↑オレンジハイボールがおいしいらしいですよ
Amazonや楽天での価格は?
価格は変動するため下記リンクからチェックしてみてください
今買えるグレンモーレンジィラインナップは?

2022年9月現在に買えるグレンモーレンジィのラインナップをまとめました。
通常ラインナップ
グレンモーレンジィ エックスバイ 40%
グレンモーレンジィ ラサンタ 43%
グレンモーレンジィ キンタルバン 46%
グレンモーレンジィ18年 43%
グレンモーレンジィ シグネット 46%
免税店向け
グレンモーレンジィ19年
グレンモーレンジィ ターロガン 43%
グレンモーレンジィ14年ザ・エレメンタ 43%
プライベートエディション
グレンモーレンジィ トゥサイル 46%
グレンモーレンジィ アルタ 51.2%
そのほか限定品
グレンモーレンジィ ウィンター 46%
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