ぼくが今暮らしてるシェアハウスの部屋、エアコンがないんですよね。んで、朝起きると汗だくになっているというw
水分補給はしっかりしてくださいねっ!
さて!今日は!はじめて聞いたボトラーズ銘柄をレッツレビュー♪
クラクストンズ アラン21年 1996
ご紹介です!
(提供:ポッターさん(@potta0602)
クラクストンズ アラン21年 1996
全国の酒屋さん、ネット通販にて購入できます
クラクストンズ アラン21年 1996とは
シェリーパンチョンの21年熟成。シングルカスク、カスクストレングスでボトリング。
香りはレーズンやチョコレートといったシェリー樽由来のキャラクターを基調にビターオレンジや樹脂、ウッド、アプリコットジャム、アップルソースが広がります。
味わいはサルタナレーズン、カラメリゼしたオレンジピール、アーモンド、マイルドなサンダルウッド、アニスシード。
シェリー樽由来の風味が調和したシングルカスク。
特に“1996年”は人気のあるヴィンテージで、バーボン樽に比べ相対的に数の少ないシェリー樽系の樽は、リリース数の減少が今後見込まれますので、ぜひこの機会に押さえておいてください。
-輸入者コメント
正直なところ、今回テイスティングさせていただくこの子、初めてみるボトラーズ(←樽を買い付けて独自に瓶詰めする会社)なんですよね…
名前は「クラクストンズ(Claxton’s)」
調べてみると、検索でヒットしてくるウイスキーの銘柄は結構すくなかったです
なぜなのか調べていくと、2011年にイギリス ヨークシャーにて設立された、とても新しいボトラーズ会社でした
良質なシングルカスク(←1つの樽から)ボトリングで輩出することで、じわじわと広がっています
日本向け商品はまだまだ少ないようで、その少ないなかの1つが「クラクストンズ アラン21年 1996」なんですね
で、さらに調べていくと、おんなじ「クラクストンズ アラン21年1996」でも、ラベルデザインが違うものがあるんですよね
よーくみていく、「アルコール度数」と「熟成樽」が異なっていて、2種類あることがわかってきました
①「49.2% ホグスヘッド熟成」
②「52.1% シェリーパンチョン熟成」
ちなみに、樽のはなしが出たのでちょっとここで樽についてのトリビア!
✂︎—————————————–
まず、上の「ホグスヘッド」というのは220-250リットルほどの樽の名前です
もともとアメリカのバーボンウイスキーを熟成させていた樽(バレル(180-200リットル)を解体して、側板を削って、樽を太らせるように少し大きくしたものです
そもそも解体するのは輸出の際にバラバラにしたほうがたくさん運べたからなんですね
名前が「ホグスヘッド」なのでそこから、 バレル樽を「ほぐす」って個人的にはおぼえています。はいどうでもいいですよね
本当の「ホグスヘッド」の由来は「豚の頭🐷」というもので、ウイスキーを入れた樽の重さがちょうどぶたの頭と同じくらいだからだそうです。
なんちゅう由来やねん。てか豚の頭ってけっこうウイスキー重いんだなぁ
Q.「ホグスヘッド」とは?
①220-250リットルほどの樽の名前
②バーボン樽を分解して少し大きくして作る
③名前の由来は「豚の頭🐷」
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そんでもう一つは「パンチョン」というもので、480-520リットルほどの樽の種類になります
「パンチェッタ」みたいですよね。なんかかわいいです
ちなみに「パンチェッタ」は「豚のバラ肉」という意味です
ですが「パンチョン」とはたぶん関係ありません(←謎フェイク👏)
というか、明確な由来がないっぽいんです
ホグスヘッドが「豚の頭🐷」なので「豚🐖」つながりかと思ったんですけど、豚のバラ肉からは連想しづらい、かなり大きなずんぐりむっくり型
ホグスヘッドと比べるとかなり大きく、樽が大きいということはウイスキーとの接触面積が減る(ウイスキーが蒸散しにくくなる)ので、熟成がゆっくり進むという特徴があります
もともとはビールやワインやラムなどの貯蔵に使われていたのですが、ウイスキーにおいては酒精強化ワインであるシェリーの貯蔵に使われていたものが多いです
今回テイスティングしていく「クラクストンズ アラン21年 1996」も例に漏れず、シェリーを貯蔵していたパンチョン樽ですね
Q.「パンチョン」とは?
①480-520リットルほどの大きな樽
②ウイスキーの熟成がゆっくり進む
③元々シェリー酒を貯蔵させていたものが多い
「アラン」ってどんなウイスキー?
「アラン」ってスコッチウイスキーなんですけど知ってます?
けっこう若いウイスキー愛好家に好まれている印象がある女性らしいイメージのウイスキーなんですね
蒸溜所の建設は1995年と比較的新しいので、知らない人も多いかもしれません
アランについて歴史を辿っていくと面白いなぁと感じたのは、このウイスキーが作られている「アラン島」は密造酒の生産地として有名ということです(←密造酒なのに有名なのうける)
そもそも密造酒って密造しているワケなんですが、その理由というのが税金を逃れるためだったんです
いつの時代でも楽しむためのお酒は、政治を行うものにとっては都合のいい課税対象なんですね
そんな税金から逃れるために好立地だったのが「アラン島」であり、スコットランド有数の密造穴場だったといいます
密造酒の歴史もほんと面白くて、いまだにウイスキーの製造場所として有名なスペイ川の周辺、「スペイサイド」では1000を超える密造所があった時代もあるそうですw
アラン島では1837年に唯一の政府公認の「ラッグ蒸溜所」が閉鎖されて以来、合法的な蒸溜所は存在しなかったアラン島
158年たった1995年になり、現代のクラウドファンディングの集金方法をインターネットを用いることなく実現し、権利購入者には優先的にウイスキーを送ったそうです。さきがけだ…
「アラン」とは?
①158年ぶり、アラン島に建設された蒸溜所
②アラン島は有数の密造穴場であった
↑「201 of 609」というナンバリングがされたラベルデザイン
609本限定ってことですね!
トップはコルク式ですね♪
クラクストンズのロゴが入っております…
それでは…
ウイスキー藤村’sコメント
さてさて、はじめてのクラクストンズ…そして初めてのシングルカスクのアラン…
実際の仕上がりはどうなんでしょうか…
たのしみたのしみ…
クラクストンズ アラン21年 1996の香り
くんかっ…..くんかっ……………..おぉ…………
香りだちは強いですがとても繊細です…
南国フルーツの香りが一気に押し寄せるます…
マンゴー、パパイヤ、パイナップル、パッションフルーツ、ドラゴンフルーツ…
クランベリーソースの甘酸っぱいベリー感も負けず贅沢に…
鼻をさす刺激はアルコール感を感じさせない繊細さがあります…
そしてハワイのようなあたたかな気候を感じさせるこの心地よさ…
古酒、古い新聞紙、あたたかみの感じる土っぽさ…
樽由来の木の香りは木製スピーカーのような温かみがある響き..
.
クラクストンズ アラン21年 1996の味
すーっ………………ごくんっ……..んんん……..
舌へのアタックは控えめで繊細ですね…
舌触りはとてもなめらかだがすぐに南国フルーツのジューシーな甘みや酸味が溢れ出します…
特にパイナップルの味わいはものすごく…
パインアメやパイナップルジュースのような凝縮感があります…
それでいてミルクに浸したようなマイルドさもそばで寄り添っている…
支えるようにベリーの甘酸っぱさ、ミルクチョコレートのような甘さとコクがいつまでも残るよう…
木の香味や土のニュアンスがあたたかく…
後味には南国フルーツの甘さと酸味…
チョコらしいコクとほろ苦さが心地よく続いていきます…
クラクストンズ アラン21年 1996のまとめ
今日は「クラクストンズ アラン21年 1996」をご紹介しました
今回のウイスキーも、とってもおいしくいただきました🙏
南国を思わせるあまりにも贅沢すぎる仕上がりでした
香りも味も、総じて心地よさがとても印象的なこの子
樽由来のあたたかみがとても優しく、なぜか故郷のように感じさせて飲み手を受け入れてくれます
ハワイの人の人柄や親切さのようで、なんだか嬉しくなりました
21年という熟成感を良い意味で感じさせない、とても朗らかであり若々しい表情をしたウイスキーです
販売価格で16,000円ほど。
21年もののシングルカスクで考えればかなりお得感があるなぁと感じる次第でありました!
「クラクストンズ アラン21年 1996」
まだ試したことがない方はぜひ、試してみてはいかがでしょう?
以上、ウイスキー藤村でした!
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どうやら完全に熱中症なウイスキー藤村です!