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あのニュースみて思ったんですけど、日本の文化かなんかで、鯉にお酒飲ませるやつ、なんかなかったでしたっけ?あの鯉どうなってるの?笑
(調べてみたら富山県に伝わる厄払いの伝統行事らしいです。気になった方調べてみてください笑)
さて、今日ご紹介いたしますのは…
ゴールドコック シングルカスク8年
です!
ゴールドコック シングルカスク8年
オンラインショップで購入することができます
ゴールドコック シングルカスク8年とは
チェコウイスキーでも最古のブランド「ゴールドコック」の8年熟成品。まろやかな飲み口、豊潤な味わいが魅力です。
ゴールドコックは、ぼくが去年2ヶ月ほどチェコに滞在していたときに、現地でできた友達から教えてもらったものです。友達をたくさん紹介してくれたベロさんに感謝🙇♂️
チェコ人に「ゴールドコックってどんなお酒?」 って聞くと「まずい!」「金のちんこ!(cockはニワトリという意味の他にちんこという意味があるw)」なんて言うもんだから、試しに飲んでみたら本当にイマイチでw
でもぼくがその時に飲んだ、チェコ人の間で知られているゴールドコックは赤ラベルの直方体型?のボトルの「ゴールドコック ブレンデッド3年」でした。価格としては2000円代とか
今回テイスティングしてみるのは、8000〜9000円代の上位モデルである「ゴールドコック シングルカスク8年」になります。シングルカスクということもあり、半分だけ期待してみます
チェコウイスキーってあんまり聞きなれないですよね?調べてみたんですけど銘柄は2つくらいしかないみたいで今回の「ゴールドコック」と、もうひとつは「ハンマーヘッド」という銘柄
「ハンマーヘッド」の歴史、かなり興味ぶかいので、実際にテイスティングしてみる機会があればおはなししますね。ざっくりとしたはなしは↓
【チェコウイスキーが面白いw】
知ってるうちの1つが「ハンマーヘッド」っていうんだけど➡︎1989年チェコスロバキア国営で製造開始
➡︎チェコ産の大麦、水、オーク樽
➡︎直後ベルリンの壁崩壊
➡︎チェコとスロバキア分断
➡︎原酒が長い眠りにつく
➡︎2010年に発見。日の目をみる興味深い🤔 pic.twitter.com/b0rQ8KuKgp
— ウイスキー藤村🥃 (@whiskyfujimura) July 15, 2019
で、それに対して「ゴールドコック」の歴史については極端に情報がすくなくて、なんとか調べてチェコの蒸溜所がある場所(オロモウツらへんだということ)を特定、実際に行ってみたのですが、蒸溜所がないw
チェコ人の友達に聞いてみたところ、「ほかの場所に移転してるのかも?」「チェコ人って適当だからw」と笑っていたのがとても懐かしいです
もう一度スコットランドに行く際は経由でチェコには行ってみたいので、再度挑戦してみますね!
円柱型ボトルのシンプルなラベルデザイン
さて、今回はこちらのボトルになります。「金のちんこ」とバカにされていた「ゴールドコック ブレンデッド3年」は簡易なスクリュー型のトップであるのに対して、結構立派な木製コルク型のトップです
↑「ノンカラード」「ノンチルフィルタード」と、天然の仕上がりであることが前面のラベルに書いてあるので、本当であればこだわりを感じます、本当であればw(まだ信用していない)
ただ結構センスの良さを感じるし、家のボトルコレクションの中に
あってもバカにはされない気品の高さをかんじます。金の赤の色合いもわりとすきです
↑トップは木製トップのコルク式ですね♪しっかりとしたあたたかみがある
それでは…
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ウイスキー藤村’sコメント
実際の仕上がりはどうなんでしょうか、、、
いろんな意味で楽しみすぎる!!!笑
ゴールドコック シングルカスク8年の香り
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くんかっ…..くんかっ……………..おぉ…………
おぉ…ちょっと独特だけれど、どうやら…悪くないぞ…???
モルトの香りが豊かにあって、ぶわぁっと鼻のなかを香りで埋めるこの感覚は案外すきです。あれ?意外と贅沢な仕上がりか…???
まず「独特だなぁ」とかんじたのは「酸味」です。お酢、酢飯のような酸味が鼻差でさきに、「うっ」となりそうな直前にしっかりとしたバニラの香りがやってきて、一気にここちよい感覚へと誘ってくれます…
そこにはバニラアイスにそえられたミントの葉っぱのような優しい清涼感があり、すーっとした気持ちにさせてくれました
その奥を探るとジューシーなオレンジ…そこにバーボン樽由来のあたたかな木の香りがだきついてきます…
中心には暑さでとけだしたパインアメ…このタイミングで鼻の奥をツンとする刺激があります…決して嫌なアルコールの刺激ではないです。ウイスキー愛をウズウズとさせるワクワク感があります
そうそう、酢飯のようなお酢と炊きたてのごはんの甘さのバランス感のようです…そこから、おせんべいのような香ばしさも感じることができました…
コクのようなものもかすかに感じ、バターを彷彿としました。あれ?おいしい香りじゃないか?
ゴールドコック シングルカスク8年の味
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すーっ………………ごくんっ……..んんん……..
あれ?結構イケる!?というか個人的にすきかも!?
モルトの豊かな味わいがあり、素朴ですが贅沢、バランス感もあるように感じ、興味がどんどんと湧いていきます…
詳しくみていくと、舌へのアタックはやや控えめ。基本的にはなめらかな口当たりなのですが、少し経つとほのかにざらっとした印象へと変わっていきます…
香りで感じたお酢っぽい酸っぱさは、そのままお酢っぽいのではなく、一部が柑橘類への魅惑的なあじわいへと変化をとげていきます…
モルトの豊かな香りとコクが、盤石とは言えないものの、ある程度の安定感を与えていてあんしんして飲みやすい…
注意深く味をみていくと、ほのかに土っぽさを感じ「やっぱりこの自然を感じる味わいがウイスキーの魅力よねぇ」と再確認させてくれます
フルーティさはプラムのよう。甘酸っぱいあじわいがチャームポイントに感じます…
フローラルなニュアンスもとれ、連想したのはスミレのような紫色の花…かすかに現れるそのチラ見せ感におしゃれさがある…
味わいから梅ねりを思いだしたのですが、「甘酸っぱさ」「素朴さ」というのがキーワード・ヒントなのかもしれません。でも梅ねりの味がするわけではないです笑
余韻では草のような渋みとほのかなえぐみを残します…全体の味わいを引き立てるために必要なエッセンス…うまいぃ…あれ?…
うまい!!w
ゴールドコック シングルカスク8年のまとめ
今日は「ゴールドコック シングルカスク8年」をご紹介しました
今回のウイスキーも、とってもおいしくいただきました🙏
「ゴールドコック」…「チェコウイスキー」…なかなかバカにできないことがよく理解できました
ヨーロッパの中でもチェコの郷土料理は結構おいしくて、味覚レベルが高いのかもしれません
ぼくの知り合いのチェコ人、スロバキア人には美食家がおおい印象があり、もしかしたらこれから、「チェコウイスキー」がくるかもしれない!
そういえばチェコには異常なほどのラインナップのウイスキーショップ、アードベッグがスポンサーとなっているウイスキーパブなどがあり、ウイスキーへのニーズは強いイメージがありました
ただ、チェコの物価、それに伴って労働月収が日本の0.6がけくらいなので、チェコではウイスキーが相対的に高価です
そこらへんのお金の問題や、「安くてもうまいウイスキーの開発」が進めば、チェコ人のウイスキーへの興味関心を高め、新しいムーブメントが起こる可能性は十分にかんがえられますね!そうなったら楽しみすぎるなぁ…
今回テイスティングした銘柄は大体8000-9000円ほど。チェコでも同様の価格帯だったので、「チェコ人にとっては高すぎる!」と言ってました。チェコ人にとって「お酒」はビールやワインであり、ビールは1杯200円あたりで飲めてしまうものなので、今のままではウイスキー文化の定着はかなり難しいかもしれませんね。ビールのことを「飲むパン」って言ってましたからw
「ゴールドコック シングルカスク8年」。
もし機会があれば、試してみてはいかがでしょう?
以上、ウイスキー藤村でした!
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