このまえ福岡のウイスキーイベント「ウイスキートーク2019」に参戦してきたのですが、その流れで鹿児島県の「マルス津貫蒸溜所」と「小正酒造 嘉之助蒸溜所」に行き、またその流れで鹿児島の本気すぎるシェリーバーにたまたま行く機会がありました
その結果…鹿児島好きすぎる。ていうか福岡もすきすぎる。ていうか九州すきすぎる!!!
鹿児島にはことし、160年以上の酒づくりの歴史がある「西酒造」がウイスキー事業に参戦したようです。鹿児島が熱すぎる!!
そこで今日は鹿児島の「地ウイスキー」から、蒸溜所限定ボトルの
シングルモルト駒ヶ岳津貫エイジング
寶常セレクション2018
をご紹介です!
シングルモルト駒ヶ岳津貫エイジング寶常セレクション2018
マルス津貫蒸留所に隣接する本坊家旧邸「寶常(ほうじょう)」にて購入することができます
シングルモルト駒ヶ岳津貫エイジング寶常セレクション2018とは
マルスウイスキーで知られる本坊酒造が製造したウイスキー。マルス信州蒸溜所で蒸溜した原酒をマルス津貫蒸溜所で熟成しています。
ジャパニーズウイスキーならではと言える梅酒樽で熟成させたウイスキー。自社梅酒に使用した空き樽(アメリカンホワイトオーク パンチョン)で熟成されたモルト原酒の中から、津貫蒸溜所ブレンダーがセレクトされたシングカスクウイスキー。
梅酒樽熟成原酒、特定の樽だけから払い出されたシングルカスクウイスキーは2015年3月蒸留、2018年10月ボトリングで約3年と半年ほどの熟成期間。
津貫蒸溜所を見学した際に実際にテイスティングして買ってきました
天国きたぁ… #TWLC pic.twitter.com/F303X1ydDJ
— ウイスキー藤村🥃 (@whiskyfujimura) June 19, 2019
↑この時ほかにテイスティングしたのは「シングルカスク駒ヶ岳1990 27年」「マルスウイスキー ル・パピヨン シングルカスク ギフチョウ」「シシングルモルト駒ヶ岳 屋久島エージング Bottled in 2019」などをいただきました
どれもはちゃめちゃにうまくて笑ってしまったw 特に駒ヶ岳27年の破壊力は以上でした。あと屋久島エージング!これもコクがすごくて最高だったなぁ…あぁ!!また飲みたいよっ!!!(発狂)
あと、このテイスティングをした場所なんですが、本坊家旧邸「寶常(ほうじょう)」といって、これまたはちゃめちゃに贅沢な木造づくりなですよね。ここで丁寧に手入れのされた庭をゆったりと眺めながら飲むウイスキーが「あれ?ここは天国かな?」という錯覚を起こさせるほどの感動体験でした。また行きたいなぁ…
はなしは今回テイスティングするウイスキーへと戻りますが、「梅酒樽熟成」ってなんど経験しても面白いんですよね。「梅」ってやっぱり日本人の味覚に馴染みがあるし、初めてウイスキーを飲む人にすすめやすい!
そんな梅酒樽で熟成させた日本が誇る「地ウイスキー」の先駆者である本坊酒造のこだわりの1本は、果たしてどのような仕上がりになっているんでしょう
可愛らしい「ズン」としたボトルフォルム
実際に津貫の蒸溜所にいくまでは「本坊酒造」「マルス」のイメージって「マルス信州蒸溜所」だったのですが、「津貫」…いいところです…。
調べてみたら信州工場は1985年、津貫蒸溜所は2016年と津貫はめちゃくちゃ新しい新設蒸溜所なんですね!本坊旧邸のあった工場地に隣接するカタチで設立したようです
今回のウイスキーについて話を戻しますが、このボトルフォルムを見ると、かつてテイスティングした極めていぶかしいウイスキーの代表格「Jp.もしもしウイスキー」が思わずフラッシュバックしたw
てかよくよく思い出してみると、この「もしもしウイスキー」も製造担当したのは「本坊酒造」でありました
ただ、本坊酒造としては製造請け負った「OEM商品(製造メーカーが他社ブランドを製造した商品)」であったようで、酒質やボトルなどの資材、商品名等、全て本坊酒造ではなく商社のオリジナルだし、もしもしウイスキーのサイトもどこかへ消えてしまったので黒歴史として成仏されたようです。よかったよかった
↑美しい緑のラベル。ラベルには「蒸溜年月日」「瓶詰め年月日」「熟成樽のタイプ」「カスクナンバー」などが書かれています
↑トップは木製トップのコルク式ですね♪
「もしもし」に似ている…いかんいかん!!忘れなきゃぁぁぁ!!
それでは…
ウイスキー藤村’sコメント
こちら、蒸溜所限定ボトルである「シングルモルト駒ヶ岳津貫エイジング寶常セレクション2018」…仕上がりはどうなんでしょうか、、、
たのしみたのしみ、、、(蒸溜所で飲んでるんだけどねっ)
シングルモルト駒ヶ岳津貫エイジング寶常セレクション2018の香り
くんかっ…..くんかっ……………..おぉ…………
あれ?かなりフルーティなのかも…???しかもかなり特徴的、今までにかいだことの香り体験を、イマ、シテイル…
「マルスウイスキーらしさ」といえば圧倒的な穀物の安定感というか、どしっとさせた「太さ」みたいなものだったんですが、どうやらまるきり違うぞ…???めちゃくちゃ面白い!!!
まず感じたのはキウイフルーツのような甘酸っぱさ…またはラズベリーのようなイメージもあります…スッキリとしていて鼻を刺しすぎず弱すぎず、とても絶妙なやわらかさで鼻腔をくすぐります…
どうやらぼくはこの子からは「オリエンタルな印象」を受けているようです。オリエンタルといえば「ミズナラ」ですが、今回のこの子はミズナラではなく「ホワイトアメリカンオーク」…なぜだぁ、不思議だ…どこか神秘的と思わされる香りがしました
ラムネを思わすように涼しげで、香りの奥を探っていくとオレンジとバターが仲良くしています。かすかにですがスーパーボールのようなゴムっぽさを感じたのですが気のせいかなぁ…???
手のひらに垂らして伸ばして、香りをかいでみるとおぉ…なんて心地よい…そよ風になびく美少女の髪の香りのように心地よい…下のコメントではシャンプーなんて書いてますが、「印象」とか「連想」っていう意味で「美少女の髪のシャンプー」なのかもしれません。それくらいに魅力的だってことです(きもくてごめんなさい)
芳醇なバタークッキーもしっかり感じることができました。独特に感じたかもしれませんが、ぼくはきわめて好きな香りが感じられました
シングルモルト駒ヶ岳津貫エイジング寶常セレクション2018の味
すーっ………………ごくんっ……..んんん……..
うまいなぁ…さすがマルスさま…本坊酒造さまさま…ウイスキー神さまさまさま…
ひとくち飲んだときから満足感でいっぱいになる高い技術をもってうまれた国産ウイスキー…すばらしすぎますね…
まず舌に与えるアタックはかなり控えめです。優しいタッチが上品に伝わってきました…
舌触りはほのかにざらっと…あとから押し寄せるようにやってきたのはモルトの甘みとバナナの甘みです…
コーヒーやカカオのようなほろ苦いコクと渋みが印象的ですね…
香りで感じたものつながってくるように感じますが、なにかしらの漢方やなにかしらの香草(味覚の語彙力乙)が独特で個性豊かなフレーバーを醸しだしています…これはなんて説明したらいいんだろう…修行がたりない!!!
早熟のバナナのニュアンスがあり、これは別銘柄の「駒ヶ岳」でも感じられる味覚要素である気がしました。バナナのシフォンケーキのようにふわっと広がる甘さです…心地よい…
あとから梅酒樽由来の酸味、プラムのような甘酸っぱいあじわいがやってきました…馴染み深い梅酒のあじわい…
余韻に残るまろやかな穀物感はポップコーンのように…豊かであり、とてもフレンドリーにぼくと接してくれています…
最後まで淡くバナナのニュアンスは続いていき、心地よい余韻が残ります…これはうまぁです。大満足でした…(余韻とともに)
シングルモルト駒ヶ岳津貫エイジング寶常セレクション2018のまとめ
今日は「シングルモルト駒ヶ岳津貫エイジング寶常セレクション2018」をご紹介しました
今回のウイスキーも、とってもおいしくいただきました🙏
蒸溜所限定ボトルって、ウイスキー愛飲家の方と一緒に飲むときに持っていくと喜ばれるからすきなんですよね
ぼくができることって、とても詳しいテイスティングコメントではないし、経験値だって業界でみたら下の下の下なゴミカスであるので、足を使って蒸溜所に赴き、実際に肌で体感することでやっと差別化できると思うんです
なので今回レビューした子のような蒸溜所限定ボトルはぼくにとってはありがたいものですし、この記事をみて「飲みたい!蒸溜所に行きたい!」と思ってくれたらしめしめという感じです
簡単に手に入らないボトルをレビューしているようですが、実際にウイスキーへの関心を強めていけば、かならず出会えると思います!
蒸溜所価格で6000円ほど。ネット取引価格で15,000〜25,000円で取引されていました
本坊酒造としては転売で手に入れるよりも「実際に蒸溜所まで来てくれたひと、ウイスキーが好きできてくれる人の手に渡ってほしい」ということをおっしゃっていました。
実際に蒸溜所に行って購入する、次に友達のお土産で飲ませてもらうっていうのが一番きもちがいいですね!
「マルス津貫蒸溜所」、ほんとおすすめなので、ちょっといくのが大変かもしれませんが、九州に行かれる際はぜひいってみてください
ウイスキーがお好きであれば「来てよかった!」って思うはずですから!(有料ですがテイスティングルームの寶常(ほうじょう)はほんとおすすめです!)
「シングルモルト駒ヶ岳津貫エイジング寶常セレクション2018」。
ぜひ機会があれば、試してみてはいかがでしょう?
以上、ウイスキー藤村でした!
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