かの有名なシンガーであるフランク・シナトラ生誕100周年を記念してリソースされた「ジャックダニエル シナトラセレクト」。
ミュージシャンの間ではジャックダニエルを愛飲する方が多いですが、そのルーツとなったのは紛れもなくフランク・シナトラでした。
ジャックダニエルのラインナップの中でも最高級品としての位置づけであり、最上のプレミアムウイスキーとして愛され続けています。
こだわり抜かれたこのジャックダニエルの最高傑作から、底しれぬシナトラへの想いを感じることができ、まさに絶品と呼べるアメリカンウイスキーでありオススメです!
ジャックダニエルシナトラセレクトの特徴を以下にまとめました▼
- ジャックダニエルの最高級ラインナップ
- フランク・シナトラ生誕100年を記念してリソースされた!
- ジャックダニエルはアメリカではじめての政府公認蒸溜所
- 「シナトラバレル」と呼ばれる専用の熟成樽で熟成
- マスクメロンのように甘く、なめらかな舌触りはまさに極上。。。
- 20,000円ほどで買える究極のテネシーウイスキー
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Follow @whiskyfujimuraジャックダニエル シナトラセレクトの味と香りの評価は?
ウイスキー藤村のテイスティングコメント
◯原産国:アメリカ🇺🇸
◯区分と地域:テネシー州
◯タイプ:テネシーウイスキー
◯原材料:グレーン、モルト
◯アルコール分:45%
◯試飲量:15ml
◯グラス:グレンケアン
✂︎—————————————–
<テイスティングノート>
👀色:やや濃いめ琥珀
👃香り:マスクメロン…白桃…淡くペンキ…オレンジ…醤油のコク…ほのかにガソリンスタンド…バニラ…伽羅…樽の香味…納豆…かすかにカメムシ…
香りだちはやや強い…まずはじめに感じるのは樽由来のスパイシーな刺激…直後にマスクメロンや白桃の甘さが追いかけてくる…フルーティな甘さを感じた後にやってくるのはオレンジのフレッシュ感…唾液を促すような果汁感…中格のほうには醤油にも似たコク感…納豆を思わす豆っぽさでもある…ほのかにガソリンスタンドを思わせるクセっぽさがある…明るく華やかなバニラが心地よい…少しオリエンタルで涼しげなイメージがある…よくかいでみると繊細なアルコール感…コクやまろやかさを存分に感じる…
💪ボディ:ミディアム
👅味:メロン…桃…ハチミツ…生クリーム…バニラ…ダークチョコレート…穀物らしい甘み…樽由来の焦げみ…草っぽい甘さ…
舌へのアタックは中程度…舌触りはややさらっと…穀物の甘味と香ばしさを優しくはっきりと感じる…メロンや桃…そこにさらりとハチミツをかけたようなデザート感…生クリームやバニラの柔らかさが後からしっかりと包み込んでくれている…ダークチョコレートのほろ苦さが心地よい…草っぽい甘さとニュアンスがある…あとからチリチリとした暑さを感じさせる…心地よくバニラの甘さが続きダークチョコレートのほろ苦さがしめるように輪郭を整えている…
♫余韻:やや長い
マスクメロンのようなフルーティさとなめらかさ
香りではよりよくコクを感じ、それでいてマスクメロンのようなフルーティな印象…
中格にはしっかりとした穀物や出汁っぽいコク感がバランスをとっており、その上や周辺に漂ったり滲み出しているフルーティな要素はとても好意的で魅惑的な香りや味わいの数々…
感じたコク感から欲するほろ苦さもしっかりと準備されており、ダークチョコレートのようなオトナの味わいにとても深みがあり、すいすいと飲んでしまいました。
どしっとした部分はバーボンウイスキーであり、いい意味でバーボンウイスキーらしくない鮮やかな彩りを見せてくれてたのがとても印象に残るすてきな一杯でした!
ジャックダニエル シナトラセレクトの商品詳細
ジャックダニエル シナトラセレクトとは?
【商品紹介】
時とともにすべてのものは変化します。
しかし、ジャック ダニエル蒸溜所が造り出すテネシーウイスキーの製法は、100年以上経った今でも変わっていません。
時間のかかるチャコールメローイング製法で一滴一滴濾過した、芳醇で、まろやかで均整のとれたウイスキー、それがジャックダニエルです。
ジャックダニエルをこよなく愛し、葬儀の際棺にジャックダニエルを入れたフランク・シナトラ生誕100年を記念され製造された、ジャックダニエルの最高級品です。
シナトラバレルと呼ばれる専用の熟成樽で熟成され、濃厚で芳醇な味わいが特徴です 。
-商品紹介より
「シナトラバレル」というのを詳しく説明すると、トースト&チャー(樽の内側に焼きを入れる)をしたあと、樽の内側をストライプ状に掘りを入れることで、原酒と樽の接触面積を2倍にしたというもの。
そして熟成の際は掘りを入れた際にでた削りくずも一緒にいれることでウッディさとスパイシーさを強調したというこだわりです。
こうした試みができるのもジャックダニエルが自社で樽を製造しているからなんですね。
プレミアムな仕上がりを存分に伝える魅力的なパッケージデザイン
このシナトラセレクトはジャックダニエルのなかで最もプレミアムな製品です。
1940年代、まだまだ規模としてはちっぽけだったジャックダニエル蒸溜所の製品に惚れ込むようになります。
自宅でも、ホテルでも、移動中のプライベートジェットでも、ステージの上でさえも…
1988年、亡くなったときにはジャックダニエルのボトルとともに埋葬されたといいますから、シナトラのジャックダニエル好きはよほどのものだったのがわかります。
とにかくシナトラに愛され続けたジャックダニエル
「SINATRA SELECT」の文字にとても惹かれます…。
化粧箱がとても贅沢なつくりをしており
このような小冊子が入っていて
シナトラとジャックダニエルとの関係性が数ページにわたって記載されています。
よほど想いが込められた製品なんでしょうね…。
トップはコルク式ですね♪
ジャックダニエル蒸溜所について
カンタンな歴史
ジャックダニエルというブランドは「ジャスパー・ニュートン・ジャック・ダニエル」という人物から由来しています。
1850年、アメリカ テネシー州リンチバーグの貧困な家庭にジャックは誕生しました。
生まれた家庭があまりに貧困だったことから、家族の友人に預けられ、7歳からはルター教会の牧師であったダン・コール家に雇われ始めることが全てのはじまりでした。
なんとこのダン・コール家は蒸溜所を所持するオーナーであったんですね。
ジャックはダン・コール家に雇われたことをきっかけにして、ダン・コールからテネシーウイスキーの独特な製造方法に関して教わることになります。
ジャック少年が13歳になったころ、ダン・コールは自身の牧師としての活動に専念するために、蒸溜所の運営を少年に譲ったというから驚きです。
そしてこの譲られた蒸溜所は「ジャック・ダニエル」として本格的なウイスキー造りが始められることになります。
蒸溜所を任されてからおよそ3年後の1866年にはジャック自身が作ったウイスキーを自分の名前を刻んだ陶器のジャグに詰めて販売しだします。16歳にしてです…
また同年、ジャック少年は「国が酒類への課税をするようになるんじゃね?」と見込み、蒸溜所を国に申請。
アメリカではじめての政府公認の蒸溜所になりました。
その後1904年、ミズーリ州セントルイスで開催されたセントルイス万国博覧会で「ジャックダニエルオールドNo.7(後のブラックラベル)」を出品し金賞を獲得。
これをきっかけにして世界的に知られるウイスキーとなりますがジャックの死後に「ジャックダニエル」のピンチはやってきます。
①ジャックダニエル少年は13歳で蒸溜所を譲られる
②1904年 万国博覧会で金賞を受賞し世界的に知られる
世界一売れている銘柄といえば「ジャックダニエル オールドNo.7」!
1919年になると禁酒法という法律が施行されるようになりました。
その影響で50年以上続いた蒸溜所は閉鎖に追い込まれます。
禁酒法が解禁された1930年後には、ジャックの甥であるレム・モトローによって再建されますが、レムの死後には後継者が現れず。
結局は世界的規模の大手リカーメーカーである「ブラウン・フォーマン社」が買収。
そのあとは順調に売り上げを伸ばし続け、現在のジャックダニエルブラック(No.7)は単一銘柄では世界一売れている銘柄となりました。
ジャックダニエルのTシャツとか着てるひと、よく見るくらいですからね。
ほかのウイスキー銘柄でそんなことになっているものはパッと思いつきません
①一度は閉鎖されるも大手に買収され成長
②ジャックダニエル ブラックが単一の銘柄では世界一の売り上げ
ジャックダニエルの製法について
「ジャックダニエルの種類は?」と聞かれた場合、正確に答えると「テネシーウイスキー」というのが答えになります。
じゃあテネシーウイスキーってなんなんだってことになるんですが3つのポイントがあります。
①バーボンウイスキーの定義を満たしている
②テネシー州にで製造されている
③チャコールメローイング製法を取り入れている
おやっ?っと思うのがまず①ですよね。
実はテネシーウイスキーというのは大前提がバーボンウイスキーです。
バーボンウイスキーであることを満たしたうえで、テネシーウイスキーたるものとしてより厳しい基準をもうけることで誇りを守っているように感じます。
ちなみにバーボンウイスキーの定義も一応残しておくと
①原料の穀物中にトウモロコシを51%以上含む
②アルコール度数 80度以下で蒸溜
③内面を焦がしたホワイトオークの新樽に熟成
④アルコール度数62.5度以下で熟成
※2年以上の貯蔵でストレートバーボンウイスキーを名乗れる
こんな感じです。この規定も守られているのがテネシーウイスキーってことはなんですね。すごいね。
テネシー州で作られるってのはそのままなんでわかると思いますが、その次の「チャコールメローイング製法」ってなんだよって思いますよね。それを説明します
テネシーウイスキーはバーボンウイスキーの基準を満たしている
「チャコールメローイング製法」とは?
チャコールメローイング製法とは端的に言って「木炭でウイスキーをろ過する」という工程のことです。
厳密にはサトウカエデ(シュガーメイプル)という木の木炭でろ過をします。
サトウカエデの木炭を高さ3メートルにもなる巨大なろ過槽にいれて蒸溜した原酒を一滴一滴垂らしながらゆっくりとろ過します。
なぜわざわざ、ほかのウイスキーにはないようなこの工程を挟むのか?って思いますよね。とんでもなく時間とコストがかかります。
このチャコールメローイング製法を行うことによって、サトウカエデの木炭が原酒から雑味を取り除き、バニラやキャラメルのようなフレーバーを与えます。
なめらかな口当たりにするためには、このチャコールメローイング製法が欠かせないんですね。
現に150年以上続けられており、それでいて単一銘柄として世界一売れているのであれば効果があるのでしょう。
ちなみにサトウカエデはテネシー州で伐採したもののみ。
仕込み水は鉄分を含まない地元のケーヴ・スプリングの湧き水を使用するなど、地産することにこだわりを持っています。
独自の製法・工程によりテネシーウイスキーの威厳が保たれている
まとめ📝
今日は「ジャックダニエル シナトラセレクト」をご紹介しました。
今回のウイスキーも、とってもおいしくいただきました🙏
まだ試したことがない方はぜひ、試してみてはいかがでしょう?
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