今日は!あの「目白田中屋」の店長である栗林氏がもっとも好きだという蒸溜所の銘柄から…
スプリングバンク15年
のご紹介です!
スプリングバンク15年の特徴とは?
スプリングバンク15年の商品詳細
今回のスプリングバンク15年はシェリー樽で熟成された原酒を100%使用した贅沢なキャンベルタウンモルトです。
香りはシェリー樽熟成ならではのダークチョコレートを中心にブラウンシュガー、フルーツケーキ、トフィー、アーモンドが次々に現れます。
味はレーズン、イチジク、マジパン、クリーム、ダークチョコで、塩バニラが絶妙調和します。
フィニッシュにブラジルナッツ、オールドレザーが加わり長い余韻が続きます。
ダークチョコレートの芳醇な香り、凝縮感のある甘さと塩味の絶妙なハーモニーが特徴のスプリングバンク。
夕食後の安らぎのひと時やシガーと一緒に是非お楽しみください。
シガーと一緒に…絶対あうじゃん…
このスプリングバンクはシェリー樽熟成100%というのがポイントになりますね
テイティングコメントにはブラジルナッツやオールドレザーとよく知らんものもありますが感じた通りテイスティングをしていきます笑
スプリングバンク蒸溜所の特徴は?
スプリングバンク蒸溜所は1828年、レイド家によってスコットランドのキャンベルタウンという港町に設立されました
1828年というとかなり古いですよね。スコットランドの最古が1775年で「グレンタレット蒸溜所」、ついで1779年に「ボウモア蒸溜所」なのでかなりの古参です
スプリングバンク蒸溜所がリリースする商品よく、「ブリニー(塩気がある)」など言われるのですが、それは貯蔵庫のある場所が海(港)に近いからとかそうではないとか
このスプリングバンク蒸溜所の特徴としてよく取り上げられるのは原料である大麦麦芽の発芽方法である「フロアモルティング」
現代のウイスキー製造において、今はほとんどが機械化してしまっていますが、スプリングバンク蒸溜所を含む5つほどの蒸溜所は未だに手作業によるフロアモルティングを取り入れています
フロアモルティングってなに?という話は以前「モンキーショルダー」の時にしましたね
モンキーショルダーというのはフロアモルティングを行う職人の肩が重くなり、まるでサルが乗っかっているようだ、という話からでした
そんなモンキーを未だに肩に乗せながら、魂のこもった手作業にこだわり続けているのがこのスプリングバンク蒸溜所です
①1828年に設立された古い蒸溜所
②フロアモルティングによる手作業
蒸溜所のあるキャンベルタウンという街について
ウイスキーの歴史を語る上ではキャンベルタウンという町を避けては通れませんね
スコットランドのウイスキーはよく地方によって特徴を分けられる
のはご存知ですか?
こんな感じでスコッチウイスキーの生産地ってわけられるんですけど、今回紹介するスプリングバンクのあるキャンベルタウンには3つしか蒸溜所がないんです
それに対してスペイサイドには50近くの蒸溜所があるといいます
キャンベルタウンがもっとも栄えていたころは最大30蒸溜所もあったといいますから、かなりの減少ぶりですね
1900年代初頭ではウイスキー製造、漁業、造船業などで栄えていたといいます
当時の交通手段はもっぱら船であったことから造船業がたいへん需要があり、街自体にも活気があり、お金持ちが住む街として知られていました
ところが20世紀に入り、第一次世界大戦、酒税の増税、禁酒運動、世界恐慌などが訪れることとなり、アイルランドの蒸溜所と同様にキャンベルタウンの蒸溜所も閉鎖に追い込まれ、1930年には3つしか残らなかったそうです
現在稼働しているグレンガイル蒸溜所も、2002年に再興された蒸溜所であり、激しい栄枯盛衰を経験した地域なんですね
①現在はキャンベルタウンに3つしか蒸溜所はない
②栄枯盛衰を経験したかつてのウイスキータウン
スプリングバンクの製法について
スプリングバンクの製法で特殊な点はすでにお伝えしたフロアモルティングですね
それに加えて「2.5回蒸溜」というものがあります
通常スコッチウイスキーやジャパニーズウイスキーでは2回蒸留
アイリッシュウイスキーやカナディアンウイスキーでは3回蒸留が基本とされています
スプリングバンクでは2回の蒸留を済ませた後、その一部をさらに蒸留するというのです
しかもそれはスプリングバンクだけ…知らなかった…
ちなみに同蒸溜所からは「ロングロウ」という銘柄と「ヘーゼルバーン」という銘柄もリリースされていますが、それらは2回蒸留と、3回蒸留なんだとか…
手間がかかってますなぁ…
ちなみにこの、銘柄ごとの蒸留回数をわけることなフロアモルティングなどからもわかるように、スプリングバンク蒸溜所はもっとも手間ヒマかけてウイスキーを作る蒸溜所といっても過言ではありません
スプリングバンク蒸溜所では、はじめの精麦からボトリングまでの全ての製造工程を完結させる数少ない蒸溜所です
蒸溜所の作りは建設された当時からほとんど変わっていないというのにそのこだわりには尋常じゃない熱意を感じてしまいます
鮮やかなグリーンのラベル。新ラベルになってから年代ごとのカラーが強調されました
トップはコルク式ですね♪
それでは…
スプリングバンク15年の香りと味の評価は?
スプリングバンク15年…
実際の仕上がりはどうなんでしょうか…
たのしみたのしみ…
香りは?👃
ダークチョコレート…塩大福…モルト…穀物の甘味…バニラ…バラの華やかさ…ほのかに鉄…フルーツケーキ…オレンジとパイナップルのフレッシュさ…気品あるスモーキーさ…
香りだちはやや強い…
ほろ苦くもすぐさまやってくるのは甘さやコクや旨み…
南国のフレッシュさ…
弾けるフルーツを感じる…
しょっぱくもモルトの豊かなコク…
バニラのようにクリーミー…
バラのような華やかさも…
甘酸っぱいベリーらしさ…
しょっぱさとコクと旨味とフルーティさの調和…
奥の方から気品あるスモーキーさを感じる…
味は?👅
旨味…コク…甘み…塩み…南国の果実み..モルトの甘み…レーズン…バニラやカスタードのマイルドさ…オレンジやパイナップルやマンゴー…塩大福…
舌へのアタックは中程度…
舌触りは少しねっとり…
まず感じたのは味わいの豊かな厚み…旨味…コク…甘み…塩み…
ふくよかにまとまりを見せてくれている…
細かく見ていくとモルトの甘さがとても豊かに口内を満たしてくれている…
その広がりかたはとてもマイルドでクリーミー…
バニラやカスタードクリームを思わす口当たりで…
オレンジやパイナップルの果汁が溢れ出すよう…
塩大福のような甘さとしょっぱさの見事なバランス…
スプリングバンク15年のまとめ📝
今日は「スプリングバンク15年」をご紹介しました
今回のウイスキーも、とってもおいしくいただきました🙏
全体的にふくよかで豊かな印象的な仕上がりでした
「スプリングバンクらしさ」とも言える甘さにしっかりとしたコクが寄り添う感じ…
今回の15年では南国らしいフルーティさが踊り立つように出てきておりとても朗らかな印象ですね!
個性的ではあるけれど、それぞれ突出した個性がうまくまろやかさやマイルドさに溶け込んでいる…
全体の調和を感じさせる完成度の高さに感動的でした!
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ウイスキー藤村です!