今回は、「ヴィジュアルフレーバー クライゲラキ2006 13年」をテイスティングしてみました!
飲んでみた!【ヴィジュアルフレーバー クライゲラキ2006 13年】🥃前回のビジュアルフレーバーで敗北を知ったわけだけど、今回は「いやまてまてりんご飴は言い過ぎやろ」となんとかツッコミを入れられた…(※無意味な戦い)とはいえこれ8,000円程で売られてたのは今思うとすごいや…。個性的で好きよ pic.twitter.com/6DzxuXYFtF
— ウイスキー藤村🥃 (@whiskyfujimura) August 25, 2021
【 ヴィジュアルフレーバー クライゲラキ2006 13年】の商品紹介🗒
【商品紹介】
クライゲラキ2006はホグスヘッドの13年熟成で、シングルカスク、カスクストレングスボトリング。ラベルに描かれた絵のように、このカスクの味わいを象徴するのは「キャンディアップル(りんご飴)」です。色はシャイニーゴールド。香りは赤く熟れたりんご、洋梨、オーク材、紅茶の茶葉、バニラアイス。味わいはオイリーで温かみがあり、ラベルのイメージ通り、キャンディアップルを頬張った時の飴とジューシーなリンゴのハーモニーが口いっぱいに広がり、蜂蜜、バニラ、ジンジャーのアクセントが加わります。フィニッシュはややドライで、舌の上に残るリンゴの蜜の甘みとオークスパイスが混ざり合いゆっくりと消えて行きます。意外にもアルコールのアタックを感じず、61.9%ものアルコールの中にたっぷりとフレーバが閉じ込められ、口に含んだ瞬間からキャンディアップルの味わいが広がるシングルカスクです
【ヴィジュアルフレーバー クライゲラキ2006 13年】の詳細📝
◯原産国:🏴スコットランド
◯地域区分:スペイサイド
◯販売元:モリソン&マッカイ
◯蒸溜所:クライゲラキ蒸溜所
◯タイプ:シングルモルト、シングルカスク、ホグスヘッド
◯原材料:モルト
◯アルコール分:61.9%
◯販売価格:8,000円程
【ウイ藤のテイスティングコメント】💬
2021.8.23(月)16:00@あいまいな酒場
◯試飲量:10ml
◯飲み方:トワイスアップ
◯グラス:グレンケアン
👀色:明るめゴールド
👃香り:香り立ち強め、甘く溶けた砂糖とフルーティーさが同時にやってくる、糖度の高いマスクメロンや洋梨のような贅沢な甘さ、ザラメがおいしいカステラ、粉やかけら状に結晶化した砂糖のニュアンス、極めて甘くフルーティな香り、少し強く嗅いでみると赤リンゴのジューシー甘さ、ミルキーでマイルドな印象はクライゲラキ独特なフレーバー、リンクウッドにも似た微炭酸らしい清涼感のある心地が気持ち良い、かなり豊潤なバターのニュアンスがたまらない、強くかぎ込んでようやく度数の高さを実感する、奥の方ほどコクがあるがチクチクした刺激は全く感じない
💪ボディ:フルボディ
👅味:舌に触れた瞬間は滑らか、だが香り以上に力強い味わいへすぐさま変化する、少し度数の高さからくる辛さとほろ苦さが気になる、慣れてくると豊かなフルーツの甘味とミルキーなマイルドさ、豊潤なバターの雰囲気が口内に心地よく広がる、思った以上にほろ苦い味わいが強くローストしたカカオ、とても粘度を感じるオイリーな舌触り、バニラと蜂蜜らしい甘さもある、ほろ苦さにつくスパイシーさが柔らかく甘い表情とは打って変わって情熱的、より多くの唾液が分泌されるような魅力的な個性が点在している、熟したリンゴの味わいがメインテーマに感じるのだが、その周りにはかなりバワフルな苦味とスパイシーさがおり少し香りから受ける印象が違った、ただただ魅力的な甘さだけではない意外なオトナの味わいに驚いた
🎵余韻:心地よい魅力的な甘さが、ほろ苦さやスパイシーさに囲まれて長く続く
【ヴィジュアルフレーバー クライゲラキ2006 13年】の評価✍
(まず先に、今回テイスティングしたものは、1年ほど小瓶の状態で保管されていたものなので、実際の仕上がりとは異なる可能性があることを予めご承知願いたい。)
前回「ヴィジュアルフレーバーオークニー9年」をテイスティングして、まさにすぎるテーマカラーとビジュアルに完敗したので、今回はどうかと思ったが、超個人的だが、前回ほどの”一致度”ではなかったように感じる。
たしかにラベルに書かれている通り、りんご飴らしいメインテーマ、主人公的香りやはそうであるのだが、それを取り巻く”ほろ苦さ”や”スパイシーさ”の個性が、思いのほかパンチが強く、少し騙された気持ちになった(決してがっかりしたわけでなく)。
思った以上に余韻にくるのは強烈な締めにかかるスパイシーさ。
今思えばプラムらしい甘酸っぱさもあるのだが、打ち消されるような強さである。
度数が高く、あらゆる個性や表情を持っているという点で、とても複雑な”良いウイスキー”だと感じた。
個人的には、ここまで「ヴィジュアル」を明確にして期待を上げてしまうと、飲んだ時に要らぬ期待をさせて、少し損するような気もするのは私だけだろうか…. ただ強調しておきたいのは、香りや味わいが複雑で、さまざまな表情を見せるこのウイスキーをうまいと感じる。
前回のビジュアルフレーバーのテイスティングでの一致度があまりに悔しくて、何とか「これは違う」と言いたい、小さなアンチムーブなんだと思い、自分のちっぽけさに納得した。
※ウイスキーは何も悪くない()