今回は、「ベンリアック22年 モスカテルカスクフィニッシュ」をテイスティングしてみました!
【 ベンリアック22年 モスカテルカスクフィニッシュ】の商品紹介🗒
【商品紹介】
ウッドフィニッシュシリーズ最長熟となる22年熟成原酒。今回はポルトガルで造られるモスカテルの空き樽にて追加熟成。
世界的なコミュニティーサイトWhiskybase.comでは、90.6点と35年(90.81点)に次ぐ評価を獲得している注目の1本。
日本へは210本のみの限定入荷です。
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【公式テイスティングコメント】
色は赤みを帯びたリッチゴールドマホガニー。
トップのダークオレンジマーマレード、アンズ、ドライいちじく、デーツといった芳醇な香りに、ココア、シナモン、ミントが加わり素晴らしい広がりを見せてくれます。
味わいも豊かで、ダークチョコレートがとろりと溶けだしたフォンダンショコラ、マラスキーノチェリー、プルーン、シナモン入りの蜂蜜といったふくらみのある甘さにナツメグ、ヴィンテージレザーが寄り添い、長い余韻へと続きます。
ブドウ品種モスカテル(マスカット)種由来のマーマレードやアンズの香りが調和し素晴らしい広がりを見せてくれる長熟ベンリアック。
【ベンリアック22年 モスカテルカスクフィニッシュ】の詳細📝
◯原産国:🏴スコットランド
◯地域区分:スペイサイド
◯販売元:株式会社ウィスク・イー
◯蒸溜所:ベンリアック蒸溜所
◯タイプ:シングルモルト、モスカテルカスク
ノンチル、ナチュラルカラー
◯原材料:モルト
◯アルコール分:46%
◯購入価格:(たしか)2万円程
◯日本輸入:210本
【ウイ藤のテイスティングコメント】💬
2021.8.18(水)9:20@あいまいな酒場
◯試飲量:10ml
◯飲み方:トワイスアップ
◯グラス:グレンケアン
👀色:カラメル色のこげ茶
👃香り:香り立ちはやや強い、甘やかで糖分を感じるモスカテルの香り、マスカットのようにみずみずしいフルーティさも感じる、イチジクの甘さ、紹興酒みたいと感じる時のシェリー、芳醇なバターと焼けたゴムのニュアンスが混じり合っている、完熟の苺、ブラックベリー、アルコールの刺激に乗せて少しドライな印象もある、ウェットな一面とドライな一面が切り替わるよう、黒蜜のような濃厚さがあり香りの時点で厚みある味わいを想像する
💪ボディ:フルボディ
👅味:極めてなめらか、だがすぐにやや強めのタンニンの渋さが舌を覆いほろ苦い、とても微細で繊細な味わい、なにか高級なチョコレートが口に入れたらすぐに溶けてしまうかのような繊細さ、焼けたゴムの硫黄感、完熟で酸味が完全になくなった糖度の高い苺、口内に広がるバターの芳醇さはうっとりしてしまう心地よさ、タンニンの渋みがマイルドさもあり極めていやらしい、全体的にオイリーな印象もあって異常なほどに艶っぽい
🎵余韻:全ての個性が極めて緻密に調和し、長い時間をかけて溶けていく
【ベンリアック22年 モスカテルカスクフィニッシュ】の評価✍
以前テイスティングした時も感じたのだが、端的にめちゃくちゃ嫌いである。
八方美人で愛嬌のいい、よくモテる女というイメージが定着してしまった。口溶けは本当に高級チョコレートのような味わいで、甘くて濃いモスカテルの味わいが見事に調和している。
こうゆう女には気をつけた方がいい。
骨の髄まで魅了され、溶かされてしまったら最後。目が覚めるまで1年はかかるだろう。
そんな思わせぶりの罪深き味わいが、このベンリアックを飲むたびに自動想起されるからウイスキーは面白い。
嫌いとはいえ、仕上がりの質の高さは、間違いのない一本