今回は、「ボウモア17年(旧/カモメラベル)」をテイスティングしてみました!
【 ボウモア17年(旧/カモメラベル)】
【ボウモア17年(旧/カモメラベル)】の詳細📝
◯原産国:🏴スコットランド
◯地域区分:アイラ島
◯運輸者:野村ユニソン(株)
◯蒸溜所:ボウモア蒸溜所
◯タイプ:シングルモルト
◯原材料:モルト
◯アルコール分:43%
◯購入価格:15,000円程
【ウイ藤のテイスティングコメント】💬
2021.8.21(土)11:35@あいまいな酒場
◯試飲量:10ml
◯飲み方:トワイスアップ
◯グラス:グレンケアン
👀色: 少し濃いめ琥珀色
👃香り:香り立ち少し強い、パイナップルらしいフルーティさが来ると同時に柔軟剤のような人工的な香料のニュアンス、ジューシーで密度の高いオレンジ果汁、度数高くないが厚みを感じる、醤油出汁のようなコク、マイルドな焦がしバター、少しブラックペッパーのスパイシーさ、角はないがモクモクとしたコクのあるスモーク、深くかぎんでオレンジとプラスチックチップの無機質、少し見方を変えるとミルキーな桃
💪ボディ:ミディアムボディ
👅味:コクのある味わいだが人工的な香味がある違和感、舌触りは滑らかでハチミツらしいトロリとした印象もある、口内にはスモークと共に柔軟剤のような香りが立つよう、マイルドな雰囲気は焦がしバターの芳醇さとコク、枕に入ってたビーズを誤飲したよう、造花のようなフローラルさ、出汁らしい旨味コク、程よい塩味があり、奥から樽のスパイシーさも顔を出す、カカオの深みが丁寧に感じられる
🎵余韻:無機的な違和感が口内に広がり、飲み込むと身体への負担が感じられる
【ボウモア17年(旧/カモメラベル)】の評価✍
いわゆる「パフューム」といわれるような個性なのだが、かなり人工的な香りと味わいがある。
確か噂によるところ、製造段階での欠陥(ポッドスチルの洗浄液が含まれてしまっているという)を買収後のサントリーが発見(1994年にモリソン・ボウモア社から買収)。
それ以降は改善されたという話を聞いたことがあるが、あまり詳しくは知らない。
とはいえ、あからさまに現行のボウモア、よく知る”ボウモアらしさ”にプラスオンでいる”違和感”は、明らかに意図的なものとは思えない、「洗剤」や「柔軟剤」の味であり、「誤飲してしまった!」と身体が反応するため、私自身はまだまだ好きになりきれない。
時折、先輩愛飲家の中に は「この感じがたまに飲みたくなるんだよ〜」「たまに飲みたくなるんだよね〜」という人がいるし、もっともっと激しめな「パフューム」を京都のバーで体験させていただいた事もあるので、もしかしたらなにかの間違いで好きになれるのかもしれない。
とはいえ現時点、「美味しい個性」とは思えない。
ただし、その違和感を差し引いてテイスティングを試みてみると、不思議なものでよくできたウイスキーだなぁとは感じるのもまた、お酒の面白さだったりする。
一概にこれはダメと言い切れるものでもない。
好みだと公言する人もそこまで珍しいとは感じないのでぜひ一度は「パフューム」を実感してみて欲しい。
私は少し胃が痛くなってしまう