今回は、アイリッシュウイスキーの「異端児」と称されるこちらのウイスキー…
ピーテッド・シングルモルト
カネマラ
のご紹介です!
(提供:ポッターさん(@potta0602)
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4年、6年、8年熟成のモルト原酒をブレンド(ヴァッティング)。
4年熟成モルトはフレッシュともいえる若々しく勢いのあるピーティーな感覚がある。
6年熟成となるとほのかにフルーティーさの華やぎ、バーボン樽由来のバニラ様が感じ取れる。
そして8年を経たモルト原酒はバーボン樽由来の甘みをしっかりと抱いている。
これらがミックスされた香味は、ピーティーさとともにフルーティーな香りが際立つ。
味わいはハチミツのような甘さもあり、それがバニラやチョコレートの風味へと変化していく。複雑さがありながらスムーズな口当たり。全体として自然の草や土のフレッシュな印象が残る。
–サントリー公式より
こちらの「カネマラ」を製造しているのはアイルランドの「クーリー蒸溜所」です
「カネマラ」という名前の由来は地名で、大西洋に面した「カネマラ国立公園」として名高いんですって
そこの「カネマラ国立公園」は「アイルランドの原風景が残る地」と言われていて、とってもうつくしい場所なんだとか…はい、行きたすぎて死にそう
かつてはスモーキーフレーバーのもとになる「ピート(泥炭)」の採掘場であったらしい
「あれ?アイリッシュウイスキーってピート、使わないんじゃないの?」って思ってしらべたら、アイルランドにも昔、ピートを使ったスモーキーフレーバーのウイスキーがあったそうです。おもしろい!
アイリッシュウイスキーの歴史もほんと興味深くて、ガツガツ調べていきたいんですけど、てんこ盛りになりそうな雰囲気があるので次回以降にします
と思ったんですがざっくりとだけ…笑
ウイスキーの発祥はスコットランド?アイルランド?
じつは「ウイスキーってアイルランド発祥なんじゃね?」ということが言われています。つまり「スコットランドじゃないんじゃね?」という話なんです
①アイルランドにて5世紀に聖パトリックがキリスト教を伝えた時に、ウイスキーの製法も伝えた
②アイルランドの修道僧が香水の製造技術をお酒造りに応用した
③1172年 記録に残っている最古の記述で、アイルランドと戦ったイングランド兵が、「命の水」をアイルランドでは飲んでいると伝えた
ということで、「ウイスキーの発祥はアイルランド説」が濃厚そうなんです
で、話もどるんですが、「カネマラ」の実家、「クーリー蒸溜所」についてなんですが、1985年 ハーバード大学でアイリッシュウイスキーを研究していた「ジョン・ティーリング」
アイリッシュウイスキーのさまざまなドラマを知り、「アイリッシュウイスキーを!あの時のように!!」と思い立ちます
1987年には「シュナップス」っていうドイツなどで飲まれる、じゃがいもを原料にした無色透明のお酒をつくっていた蒸溜所を買収、そしてウイスキー蒸溜所に転換
1989年にはポットスチルを2基取り付けてウイスキー製造を始めたような…早すぎわろた。たった4年で優秀すぎわろた。ジョン・ティーリングやばすぎ
↑ちなみに「ティーリング」っていうアイリッシュウイスキーあるの知ってますか?
その「ティーリング」の由来になっているのも「ジョン・ティーリング」という人物
こちらのジョン・ティーリングさんは1782年に「ティーリング」というブランドで蒸溜所を運営していたジョン・ティーリングさんなので別人の「ジョン・ティーリング」さんなんですね」!
「ジョン・ティーリング」でゲシュタルト崩壊寸前
アイルランドに新しい蒸溜所ができたのは100年ぶりだったというもんですから、それまでどれだけアイルランドのウイスキー産業が苦境に追いやられていたかがわかります…
そんな「クーリー蒸溜所」にて作られているウイスキーの1つが「カネマラ」なんですね
カネマラはなぜ「異端児」と呼ばれるの?
↑ずんぐりむっくりできゃわいいぃぃぃ…。あっ、ごめんなさい
そういえば冒頭で「アイリッシュウイスキーの異端児」って呼ばれてるって言ったんですけど、なんで「異端児」なのか知ってますか?
その理由には3つあって…
①ピートを使用し「スモーキーフレーバー」に
②蒸留回数は「2回」
③時間をかけて麦芽を乾燥させている
からなんですって。スコッチウイスキーではありそうなことなんですけど、アイリッシュウイスキーの常識からは外れている、だから「異端児」って言われているそうです。親近感が湧きますね!!
正直③はあんまりイメージなかったんですけど、特に①と②に関してはそうで、アイリッシュウイスキーでスモーキーな銘柄はカネマラだけらしいです
「ピーテッドレベル」または「ピートレベル」(ピートでの乾燥レベル)という指標では「14ppm」であり、スコッチウイスキーでいうところのライト〜ミディアムピートという感じですね
まぁこれだけではウイスキーから感じる「スモーキーさ」を測ることはできないんですが、指標としてはそんな感じです
蒸溜回数に関してはアイリッシュウイスキーの伝統的な製法では「3回」です
「クーリー蒸溜所」の製品では、香気成分の一部が除去されると考えられる3回目の蒸留を行っていないんですって!
③に関しては実際にアイルランドに行った時に「具体的にどう違うのか?」を聞いてくる、というのはお楽しみとしてとっておきます!
クーリー蒸溜所では
「キルベガン」
「グリーノア」
「ターコネル」
「2 Gingers」
という銘柄も製造しているので、おいおいテイスティング次第、ガンガンアップしていきますね!
↑まるで見たこともない「カネマラ国立公園」を見たかのような美しい草原が広がっているようだ…すっきぃ…
トップはコルク式ですね♪
まーたこのトップの黄緑色がいとうつくしいんだわぁぁぁ…センス良すぎ?ねぇ、センス良すぎなの?
ピーテッド・シングルモルト カネマラの香りと味は?
香り
くんかっ…..くんかっ……………..おぉ…………
これがアイリッシュスモーキーかぁぁぁ!!!とってもよく香っているなぁ…
豊かに香るスモーキー…これが異端児たる所以なのかぁ…もうほんとにいたずらっ子!!!
詳しく香りを見ていくと、改めてかなり香りだつスモーキーです…
しょっぱさとフルーティな甘さの情熱的なタンゴ…いちごのソルベのような甘酸っぱさ…または、フレッシュないちごやパッションフルーツやパイナップル…
やがてラベルデザインのようからインスパイアされるようなほのかな草木のスパイシーさを感じさせますね…
男性的なスモーキーさとは裏腹に、かなりフルーティな印象がしっかりと存在しています…やはり干し草のニュアンスが素朴…
どこかさわやかな風を感じ涼しげに…
たしかな自然の草原、まさに「カネマラ国立公園」を思わす、アイラウイスキーとはたしかに違う個性豊かなスモーキーさがあります…
アイルランドにいぎだいぃぃぃ!!!(発狂アゲイン)
味
すーっ………………ごくんっ……..んんん……..
あぁ…なるほどぉ…あんた結構優しくしてくれるね…
前のめりめなスモーキーな香りとは打って変わってとてもなめらかな口当たりです…至福ぅ…
まず、舌へのアタックですが強すぎず弱すぎず中程度…最初の口当たりはまるでべっこうのようにとてもなめらかです…
あとからスモーキーとフルーティなフレーバーが、一気に押し寄せて温度感をあげていく…
その熱さや盛り上がりを周りからハチミツの甘さがまとうようにうまくひとつにしてくれている…
気づけば立ち込めるような甘くもピートらしい煙だち…口の中をいっぱいに…
バニラのあまみがすごくフレンドリー…そしてまるでチョコレートのような口当たりがさらにコクを出す…
後半になってほのかにキリッとさせるようなイメージになる…「カネマラ国立公園」に西日がさしている…(行ったことない)
なのにどこか涼しげな雰囲気を感じさせるのはアイリッシュウイスキーたるものなのか…
いやぁ…心地よい…1杯飲んだだけで、ピクニックしてきちゃった気持ちになりました!(←迷テイスティングコメント👏)
とにかくとても魅力的なカネマラ…最高すぎました..
ピーテッド・シングルモルト カネマラの評価📝
今日は「ピーテッド・シングルモルト カネマラ」をご紹介しました
今回のウイスキーも、とってもおいしくいただきました🙏
そういえばすっかり忘れてましたが、去年の暮れに「カネマラ カスクストレングス」をテイスティングしていたんでした
「なんか見たことあるなぁという情景だなぁ?」と思ってやっと思いだしたので、「カネマラらしさ」というものが確かに存在しているんだと思います
まだその「カネマラらしさ」については言語化できる域に達してませんが、何度とテイスティングノートを残してみたり、飲み比べしてみたり、「クーリー蒸溜所」がつくる他銘柄などをテイスティングしていくことで、より理解を深めていこうと思います!
カネマラ、ほんときゃわわぁなボトルであり、「異端児」というところにグッときてしまい、大好きになってしまいました…恋かなぁ?
今回の「ピーテッドモルトウイスキー カネマラ」には年数表示が書かれていないものですが、シングルモルトウイスキーと考えればお手頃の価格帯ですね!
「ピーテッド・シングルモルトカネマラ」。
まだ試したことがない方はぜひ、試してみてはいかがでしょう?
以上、ウイスキー藤村でした!
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