はい。すべったんでもう二度と言いません。
さて!結構まえですが、ウイスキー好きの現役コスプレイヤーの方から「これおいしかった!」と教えてもらっていた銘柄、酒屋さんを探してみたらゲット!したので、今回は…
ロイヤルブラックラ 2006 11年 50%
ホグスヘッド / BBR 復刻ラベル
をご紹介です!
(情報提供:霧宮てんさん@kirimiya_ten)
ロイヤルブラックラ 2006 11年 50% ホグスヘッド / BBR 復刻ラベル
酒屋「信濃屋」さんで購入しました。店頭で問い合わせてまだ残っていれば、在庫のある店舗を教えてくれるかも…?
ロイヤルブラックラ 2006 11年 50% ホグスヘッド / BBR 復刻ラベルとは
ロイヤルブラックラ2006はホグスヘッド(←220-250リットル大の樽の種類)の11年熟成。
シングルカスク、カスクストレングスボトリング。
この樽は「ウィスク・イー」のスタッフがロンドンにある「BBR」のテイスティングルームで「ダグラス・マクアイヴァー氏(BBRのスピリッツマネージャー)」と「ロニー・コックス氏(BBRのブランドヘリテージディレクター)」と共にテイスティングを行い選び抜いた樽です。
同蒸溜所では珍しいピート感に驚きつつ、そのピートとフルーツが絡み合った絶妙な味わいに感動したシングルカスク(←ひとつの樽から出したウイスキー)です。
果物と蜂蜜、そしてピートのアロマが複雑に折り重なり、完熟フルーツの味わいと柔らかな舌触りがお楽しみいただけます。
非常に珍しいピートが薫るロイヤルブラックラです
今回は、当ブログ初めてになります「BBR(ベリーブラザーズ&ラッド)」という「ボトラーズ(独立系瓶詰業者)」からのテイスティングレビューになります!
「ボトラーズ」ってあまり聞きなれない言葉ですよね?詳しく表現される場合は「インディペンデント・ボトラーズ」とか言ったりします
おなじみである、蒸溜所から公式に製造・販売されているウイスキーのことを「オフィシャルボトル」というのに対して、「ボトラーズボトル」はウイスキー蒸溜所から原酒を樽ごと購入して、独自に瓶詰したボトルなんですね
なので、その原酒を樽ごと購入して、独自に瓶詰めする業者のことを「ボトラーズ」、または「インディペンデント・ボトラーズ」というって感じです
で、今回テイスティングさせていただくウイスキーは「BBR(ベリーブラザーズ&ラッド」というボトラーズ、老舗の業者、ブランド、英国最古のワイン・スピリッツ商です!
「BBR」ってめっちゃすごくて、18世紀キングジョージ3世の時代から現在までロイヤルファミリーにワインを供給している名門中の名門なんだとか!
1903年に「エドワード7世」により英国王室御用達を賜っていたり、現在では「エリザベス女王」と「チャールズ皇太子」からそれぞれ御用達指定を受けているんですって!
(ちなみに最近よく思うんだけど、英国王室ってめっちゃお酒飲むよね。いいことだっ。嬉しい。)
そんでもって、今回のボトルは100年以上前から使っていた「伝統のあるラベル」を再現した「復刻ラベル」のボトリングになっている
ラベルをよく見ると少し汚れているように見えるというか、オールドボトルみたいなデザインになっています。萌え萌えきゅんきゅん…
そんな今回の「ロイヤルブラックラ 2006 11年 50% ホグスヘッド / BBR 復刻ラベル」はBBRのスピリッツマネージャー「ダグラス・マクアイヴァー氏」とブランドヘリテージディレクターの「ロニー・コックス氏」全面協力のもと、選び抜かれた樽から瓶詰めしたボトルなんだとか..,これは超絶期待ですね…
スコッチウイスキー初の王室御用達 ロイヤルブラックラとは?
「さぁ、飲むか…」って思ったけれど、まだ「ロイヤルブラックラ」についてお話ししてませんでした!もうちょっとのがまん!オアズケェ〜☝️です!(IKKO風の1人茶番)
「ロイヤルブラックラ」ってちょっとウイスキー好きな人でもあまり聞きなじみないかもしれないんですけど、実はすごく古くから現在まで存在する蒸溜所だったりします
1812年 「ウイリアム・フレージャー英軍大尉」によってスコットランドのハイランド地方の「コーダー城」の領域に設立されました
「コーダー城」ってなんか聞いたことある気がしたんですけど、シェイクスピアの「マクベス」という四大悲劇のひとつが、ここ「コーダー城」の領域なんですって。知らなかったけどマクベス、みたくなった
さかのぼって1767年、フレージャー大尉はコーダー近隣の生まれ、15歳から陸軍に入隊しインドなどに駐留しました。
任務を終え、コーダーに戻ってきたフレージャー大尉は蒸留所(←最初はビール工場だった?と伝えられている)を立ち上げた、という…
「それだけお酒作りたかったのかなぁ?」と思ったのですが、英国大尉ということもあって、なにかしらの指示があったのかもしれませんね。もうちょっと詳しく調べる必要がありそうです
んでっ、時は進んで1833年、「英国王ウイリアム4世」治世下にスコッチウイスキーとして初めて「英王室御用達」となります。そのせいあって、「スコッチウイスキーの品質ってのはさぁ!こうでなくちゃね!!!」という基準として”ロイヤル”ブラックラは認知されました
ちなみに調べていると、その後わりと「王室御用達」になりがちなウイスキーではありますが、「ロイヤル」という名称を冠するウイスキー蒸溜所はほかに、「ロイヤル・ロッホナガー」と1985年に蒸留所閉鎖となった幻の品「グレンユーリー・ロイヤル」の3つのみです
<「ロイヤル」を冠するウイスキー蒸溜所>
①「ロイヤル・ブラックラ」
②「ロイヤル・ロッホナガー」
③「グレンユーリー・ロイヤル」
アンドリュー・アッシャーが1853年に「ブレンデッドウイスキー」を発明して以来、ブレンデッドウイスキーが大流行していく流れで、上記の蒸溜所の酒質、「比較的プレーンで癖が少ないという」共通点が、「ロイヤル」冠することにつながったのでは?という人がいました。
まぁぼく、「グレンユーリー・ロイヤル」飲んだことないんですけどね。ヨホホホ!!!(「ワンピース」ブルックさんより引用)
(↑BBRの復刻ラベル)
王室御用達となり、「これからだ!めちゃんこつくるぞぉ!」っていうタイミングで、先にもおはなししたように…
空前絶後のぉ!!超絶怒涛のぉ!!「ブレンデッドウイスキー」ブームぅ!!
ウイスキーを愛しぃ!!ウイスキーに愛された男ぉ!!「アンドリュー・アッシャー」がぁ!!1853年に・・・・!!!(続く)
(中略)
イェーーーーーーーーーーーーーーイ!!!!!!!
ジャスティス!!!(お笑い芸人 サンシャイン池崎さんより転用)
と、超絶怒涛のブレンデッドウイスキーブームの陰にひそめる形、またはブームを底から支える形で、「ブレンデッドウイスキー用モルトウイスキー」としての役割に移り変わっていきます
そしてさらに時はすぎ、1964年か65年ごろになると蒸溜所の大改修工事でポットスチルが増設され4基、蒸溜方式も直火から間接加熱方式に変更されて生産体制が整います
またまた時がすぎた2015年、「ロイヤルブラックラ」をキーモルトにしている「デュワーズ社」からオフィシャルボトルを発売。
12年、16年、21年がオフィシャルボトルが現代の店頭に並ぶようになる、という流れなんですね!
そんな時代の波の中でも現代まで生き残ってきてくれた「ロイヤルブラックラ」
そんなことに想いをはせると、ひとくち一口を大切に飲みたい気持ちが高まりますね!
↑サブラベルには11年熟成と記載。ラベルのフチがなみなみしているのはオールドボトル感を出すための演出でしょうか
トップはシックなデザインのコルク式ですね♪
それでは…やっとお待ちかねの…
(楽しくなって長くなっちったw)
ウイスキー藤村’sコメント
公式のテイスティングコメントでは「ペールイエロー」と表現されるこの色…見慣れないほどに明るくて澄んで色をしていますね..,
言い方あれなんですけど、ビタミン系の清涼飲料水をもっと薄くしたような色合い…これちゃんと香り立つのかぁ???ぜんぜん香りしないんじゃないのー???(前フリ)
実際の仕上がりはどうなんでしょうか、、、
たのしみたのしみ、、、
ロイヤルブラックラ 2006 11年 50% ホグスヘッド / BBR 復刻ラベルの香り
くんかっ…..くんかっ……………..香り!!めっちゃする!!んオチ)
「非常に珍しいピートが香る」って書いてあったけど…たしかに…!!わかる気がする…!!
これは…うまい…
まず、香りだちは中程度からやや強い程度…ミルキーでありマイルド…バニラのような甘さですね…
繊細であたたかな印象でシトラスのフルーティさを感じます…爽やかに…
フローラルさはどこかバラのよう…ソーダのような空色の香りにも感じられています…
あとを追ってモルトの甘味がバター性のニュアンスを連れてきますね…
鼻にはアルコールの痛さがなくて、先にも話したあたたかさを連想する繊細な刺激…
手で温めると奥から木の香味…全体を通してほのかに酸味を伴ったフローラルな印象が際立っています…
カラになったグラスからはバターの芳醇な香りに、花弁が添えられたようなら心地よい香りがぁぁぁ…最高かよ…
ロイヤルブラックラ 2006 11年 50% ホグスヘッド / BBR 復刻ラベルの味
すーっ………………ごくんっ……..んんん……..
おぉ…いいなぁ…きわめていいなぁ…様々なフレーバーが何層にもなって曲をかなでているようだぁ…
まず舌へのアタックはやや強め、初速早く燃えるような熱さがありますね…
モルトの甘味にハチミツがよく混ざり合っていて、一気に昇華するように口の中に広がっていきます…
バター由来のまろやかな味わいに、ペッパーをおもわすスパイシーさが混ざり合っています…
情熱的なタンゴを踊る男女の周りにバラの花びらが舞う…
ほのかにスモーキーさが現れたと思ったら、オレンジや桃などのフレンドリーな果実感を細かく刻んでひとつになり口の中に煙となって立ち込めていく…
木の香味がコクやほろ苦さとなり味わいの土台になっていて、後味にはスモーキー由来の焦げみからくるほろ苦さ…そしてほのかなフルーツ的甘みが残り、長く続いている…
なんじゃこりゃ…新体験だぁ…感動した…
ロイヤルブラックラ 2006 11年 50% ホグスヘッド / BBR 復刻ラベルのまとめ
今日は「ロイヤルブラックラ 2006 11年 50% ホグスヘッド / BBR 復刻ラベル」をご紹介しました
今回のウイスキーも、とってもおいしくいただきました🙏
まさに「新体験」という言葉がぴったりだった今回のウイスキー
「ロイヤルブラックラ」のイメージってもっとおとなしいものだったんですけれど、とても情熱的で、だけどどこかふわっとした柔らかさがあり、とっても意外性に富んだテイスティング体験になりました
とってもおいしかったです…教えてもらえてよかった!大感謝!
酒屋さんで約10,000円ほどで購入しました
もし万が一出会えたら、買ってみちゃってもいい気がします!「大人気ですぐ売れたー!」って酒屋さんの定員さんから聞きましたから
「ロイヤルブラックラ 2006 11年 50% ホグスヘッド / BBR 復刻ラベル」。
まだ試したことがない方は、もし機会があれば試してみてはいかがでしょう?
以上、ウイスキー藤村でした!
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