今回は、「キングスバリー オーキンダウン1997 22年」をテイスティングしてみました!
【 キングスバリー オーキンダウン1997 22年】の商品紹介🗒
【輸入者コメント】
最近いくつかリリースされているキングスバリーからのティースプーンモルト。契約の関係などで単体として名乗ってリリースできない蒸留所などが、このスタイルで発売されることが多いようです。今回使われているのはシングルモルトとしては、世界中で発売され人気を博している超ビッグブランド、グレンフィディックです。 そこに0.01%ほどの、これまたレア蒸留所バルベニーが加えられたボトルになっています。
当然比率から言えばほとんど単体と変わりなく、普段バリエーションをあまり楽しめない蒸留所だけに興味が湧く方も多いのではないでしょうか。【公式テイスティングコメント】
甘いバニラを伴いつつ、トーストしたオークの香りを感じる気品ある1本。 非常に滑らかで、スパイス、キャラメルを思わせる風味が心地よく、フィニッシュは非常に長く荘厳と言ってもいいほどの品格を漂わせています。
【キングスバリー オーキンダウン1997 22年】の詳細📝
◯原産国:🏴スコットランド
◯地域区分:スペイサイド
◯販売元:キングスバリー社
◯蒸溜所:?(グレンフィディク蒸溜所、0.01%バルヴェニー蒸溜所)
◯タイプ:ティースプーンモルト、カスクストレングス
◯原材料:モルト
◯アルコール分:48.9%
◯販売価格:19,000円程(Amazon)
【ウイ藤のテイスティングコメント】💬
2021.8.15(日)12:20@あいまいな酒場
◯試飲量:8ml
◯飲み方:トワイスアップ
◯グラス:グレンケアン
👀色:明るいレモン色
👃香り:香りだちはやや強い、ミルキーなレモンフレーバー、ミントの涼しさがバニラのマイルドさに包まれている、かなりフレッシュな印象で心地よい、奥底から隠れた出汁のコクを察する、ピーチらしい甘さ、微かにアルコールのほろ苦い香りも感じられる、色のイメージよりオレンジを感じられる、べっこう飴の甘さ、ほのかに汗っぽいクセのあるニュアンス、丸みを帯び湿った木のスパイシーさ
💪ボディ:ミディアム
👅味:味蕾に染み渡り掴むような舌触り、甘やかでアンニュイな酸味にペースを奪われそう、トロピカルテイストが滑らかで魅力的だがそれ以上に”惹き“が謎のクセがある、旨味と甘酸っぱさのバランスが絶妙で精神を溶かすような味わい、色みや香りからは想像しがたい滑らかで妖艶な雰囲気を漂わせている、プラムのデリシャスソース、隠し味のように塩味がほのかに聞いている、樹液らしい甘さが個性を包んで繋いでおり琥珀に閉じ込められた果実、よりよく調和が取れておりまとまりの良さを感じる、口の中で溶かすほどに時間差で複雑さや豊かさを増していくよう
🎵余韻:なんとも言えないクセになる生ぬるくも心地よい感覚が長く続く
【キングスバリー オーキンダウン1997 22年】の評価✍
個人的にとても不思議な体験だった。
香りや色からは「あーいつものフレッシュレモン系ね」みたいな第一印象であったが、探っていくうちにだいぶ印象を変えていた。
探るほどにクセにあるコクや隠された塩味の虜になっていき逃げられなくなる。
レモンや桃のフルーティさで呼び込み、アンニュイな酸味や不思議なコク甘さで飲み手を捕まえる。
深みへと進むほどさまざまな表情を出す、一見シンプルなのに複雑で豊かな味わい。
これまでの体験では比較対象があまり思いつかない。
地団駄踏んでしまう、なんとも「いじらしい一本」だと感じた