今日は、「どシェリー系ウイスキー」といったら、まず思いつきそうなヘビー級ウイスキー…
グレンファークラス 105
カスクストレングス
をご紹介します!
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Follow @whiskyfujimuraグレンファークラス 105 カスクストレングスとは?「105」の数字の意味とは?
60度 1000ミリ グレンファークラスはピートによるスモーキー・フレヴァーがしっかり備わり、さらに全てをシェリー樽で熟成させるので、香味が濃厚で典型的なフルボディ・タイプのハイランド・モルト。
105は英国式のプルーフ表示なので60°。
ボトリング時にほとんど加水をしないので、樽出しの強さを持っている。
8~10年熟成のモルトを主体としているが非常にリッチでコクがあり、飲み口はかなりヘビー。
–Amazon商品紹介より
まさにどっしりヘビー級なウイスキー
ここまでどっしりしたシェリー系ウイスキーはテイスティングしていなかったと思います
以前、ぼくが書いた「グレンファークラス12年」のテイスティングレビューを見ながら思い出してみると、軽い焦がしバターのような味わいが印象的だったことを思い出しました
そんなグレンファークラスがよりヘビーに仕上がっているという「グレンファークラス105 カスクストレングス」ですが、 「105」という数字の意味がちょっと気になります
日本でアルコール度数を表すときは百分率、パーセント(%)を主に使用しますが、「105」という数字はイギリスにおけるアルコール数値の「ブリティッシュプルーフ」をあらわしています
ブリティッシュプルーフに0.571をかけると59.955 ≒ 60%となります。 つまりグレンファークラス105はアルコール分60%ということです
0.571 × 105ブリティッシュプルーフ = 59.955 ≒ 60%(百分率)
ブリティッシュプルーフと同じように「アメリカンプルーフ」というものもあり、「ワイルドターキー101」のように商品名になっていたりします
アメリカンプルーフの変換は単純で0.5をかける、つまりちょうど半分にすると百分率の数値になります
0.5 × 101アメリカンプルーフ = 50.5%(百分率)
つまり「ワイルドターキー101」はアルコール度数50.5%を表しており、これは「ワイルドターキー8年」と同じ数値です
ちなみに、ワイルドターキー101とワイルドターキー8年については、販売市場がアメリカと日本で異なるけれど中身はおなじ、という話があるのですが、個人的に飲み比べた感想では違うように思いました
※関連記事です
ヘビー級のキャラクターを十分すぎるほど伝える、レザーのように艶のある漆黒
なんかよくわからないですけど、ボクサーみたいだな…
みるからに強そうなんだよなぁ…そして整った顔立ち…
英国式でアルコール60度を表す「105」の文字
蒸溜所が建設された1836年が刻まれています…
トップは漆黒のコルク式ですね♪
グレンファークラス105カスクストレングスの香りと味の評価は?
【香り】マンダリンオレンジのフルーティさ、濃い色のはちみつ、ゴムチューブのような硫黄香
がつんと力強い…それでいてフルーティさをかなり感じるので女性的なイメージ…強い女性…かっこいい…
まずフルーティさを強く感じたのですが、いろんな果物がハーモニーを奏でているようで、ミキサーで贅沢に仕上げたような印象です…細かく見ていきましょう…
まず、マンダリンオレンジのようなジューシーさがよりよく感じられます…そばによりそうのはマスクメロンのような艶っぽい甘くて頬がとろけてしまいそうな香り…パインアメのような酸味…いちごジャムのような甘酸っぱさ…なんだこのフルーツのハーモニー感…
色合いからわかるように、とっても濃厚な色味をしているのですが、その色合いの中核を担っているかのような凝縮されたはちみつの香り…
後を追ってくるのは、春の日差しの中で寝転がったときに感じた、畳のような草っぽさのある香ばしさをほんのりと感じる香り…暮らしの中で感じられる、馴染み深いニュアンスです…
やわらかなバターの香りは強すぎず程よい主張で、他の香りたちを先に行かせるように、または見守るように漂っています…
硫黄っぽさを少しあとになってからより感じられるようになり、ゴムチューブのようなイメージがあります…なんとなく思わずかいでしまいまう香り…
ペンキのシンナー香りも少し感じることができ、全体の香りに複雑さをよりもたらしている…
最後にグラス越しに手でしっかりウイスキーを温めてみると一気に開いたのは香ばしいナッツの香り…どうやって隠れていたんだい…とても魅力的な表情をするではないか…
【味】オレンジジャムのような砂糖にまぶされたフルーティ、濃厚なダークチョコレート、ブラックペッパーのスパイシー
すごくフルーティなのに、めっちゃ重いパンチを繰り出すウイスキーだなぁ…Sっ気がすんごいんだけど…やっぱり仕事ができる強い女性…ついて行きます…
まずレーズンのようなとろっとした官能的な味わいで口内を一気に支配していきます…誘惑されるように内側へと惹かれていく…
オレンジジャムのような砂糖でつけられたフルーティさを感じとり、そこにどしっとした重みが感じられるあたり、品があり、したたかな女性らしさがにじみ出ている…
パインアメのようにジューシーさを感じさせながら乾いた印象もある、どこか駄菓子屋を想像する味わい深いポップさを感じ取れます…
濃厚な味わいにはまるでダークチョコレートのような、深みのある黒っぽさを感じられます…とっても大人の味わいですね…でも苦さがそんなにいやではない不思議…フルーティさとのバランスがとれているのかも…
最初から気がついていたんですが、あまりに誘惑的だったので内側へと随分きてしまったところではっきりと自覚するのは、ブラックペッパーを思わせるパンチのあるスパイシーさ…とっても情熱的なタンゴのように激しく…
よもぎのようなニュアンスを感じるのは、香りのときに畳っぽさでしょうか…唯一の隙というか、最初からみせていた親しみやすさというか、うまくみせられたキャラクターというか…
どう捉えてもやっぱり人間味で溢れた、魅力的で仕事のできる強い女性…たくましすぎる…好きすぎる…魅力的すぎる…
グレンファークラス 105 カスクストレングスの評価は?
今日は「グレンファークラス 105 カスクストレングス」をご紹介しました
ほんとに素敵すぎる…力強くても官能的な一面をしっかりと持った厚みのあるウイスキーで大満足でした…
今回のウイスキーも、とってもおいしくいただきました🙏
初心者には少しパンチが強く重すぎるかもしれませんが、がっつりとしたシェリー系ウイスキーを嗜みたい人にはだいぶおすすめしていきたい銘柄でした…よさがわかるかね…(←何様)
「グレンファークラス 105 カスクストレングス」。まだ試したことがない方はぜひ、試してみてはいかがでしょうか?
こんにちは!ウイスキー藤村です!