2018年からアメリカやカナダで限定販売された「サントリーウイスキー季」。
特にアナウンスはされていないはずですが、最近ではやたら国内でも見かけることが多くなってきています。
近年では山崎や白州、響などの主要銘柄がこぞって価格高騰をおこしている中、季はまだおちついた価格帯に落ち着いています。
白州12年をベースにブレンドされており、じつはかなり穴場銘柄だったりします。
季でつくったハイボールは何より食事、特に和食ベストマッチ!
白州らしい爽やかさが感じられる軽やかな仕上がりのジャパニーズウイスキーです。
サントリーウイスキー季の特徴を以下にまとめました▼
- 国内未発売商品だけど国内でも手に入る
- 白州12年をベースにブレンド!
- 価格は5000円台でまだプレ値になっていない(2022年9月現在)
- ハイボールはどんな食事にも合う完成度
- サントリー白角の上位銘柄的な構成原酒
- 軽やかでさっぱりとしたサントリーの力作!
(提供:ポッターさん(@potta0602)
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ウイスキー藤村のテイスティングコメント
◯試飲量:15ml
◯グラス:グレンケアン
👀色:中程度の黄色
👃香り:香りだちは中程度…まず感じるのはサントリーウイスキーらしい心地よい鼻腔への刺激…白州を感じる森香るライムやすだち感…元気なシトラスの酸味をバター性のマイルドさが柔らかく包み込んでいる…少し鉄っぽいニュアンスにも感じる…近くを樽由来の香ばしくもスパイシーさが漂う…かすかにチリソースのようなスパイシーさ…松などの針葉樹っぽさ…ポップコーンのような穀物感のある甘み…かすかに清涼感のあるハーブ…
💪ボディ:ミディアムライト
👅味:舌へのアタックは控えめ…舌触りはややねっとり…まずはじめに感じるのはフレンドリーなハチミツの甘さ…干し草のようなニュアンスと甘さに田園風景を感じる…カカオらしいほろ苦さがナッツらしい甘さとコクを引き立ている…ほどよいペッパーが旨味を引き立てている…あとから樽由来のスパイシーさが暖かくリラックス…バタークッキーのような口当たりが続くよう…
♫余韻:中程度
軽やかでさっぱり!確かに白州を感じられる
第一印象は「白州」のような森を感じさせる爽やかな印象でした。
実際に白州と比較してみたら良く似てますが、白州のほうがより中核にぎっしりとうまみやバター感が詰まっているように感じました。
それと比べると季(TOKI)はとても軽やかな仕上がり。
ほかのサントリーラインナップとはまた違った軽量感が印象的でした。
特筆するほどの個性を持ち合わせてはないけれど、角瓶以上にアルコール感が目立っていません。
イメージとしては「サントリー白角」の上位銘柄といったところでしょうか?
その点さすがのサントリーの技アリという感じがしてきますね。
白州のニュアンスをより感じることができる、モルトらしく軽やかな白角というイメージでとっても美味でした!
サントリーウイスキー 季(トキ) おすすめの飲み方は?
基本的にストレートでもロックでもさっぱりすっきり楽しめると思いますが、サントリーが推しているハイボールがやっぱりおすすめですね!
暑い季節にはぴったり。どんな食事にも合うこと間違いなし!
サントリーウイスキー 季(トキ)とは?
サントリーウイスキー 季(トキ)の商品詳細
【商品説明】
2016年にアメリカとカナダ市場限定で発売され、2018年にイギリスで発売された日本未発売商品。チーフブレンダー「福與伸二(ふくよ しんじ)」が「白州12年」をベースに「Suntory」の象徴である「山崎」とグレーンタイプの「知多」を加えたもの。
この結果、ウイスキー本来の良さを残しつつ、グリーンアップルのような爽やかさと独特なモルトとグレーンの組み合わせから来るバニラのような甘さを感じることができる。-
商品紹介より
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【公式テイスティングノート】
◯Color: Clear gold
◯Nose: Basil, green apple, honey
◯Palate: Grapefruit, green grapes, peppermint, thyme
◯Finish: Subtly sweet and spicy finish with a hint of vanilla oak, white pepper and ginger
チーフブレンダーの福與伸二先生といえば、最近ではあの「サントリーワールドウイスキー碧 Ao」を手がけたお方ではないですか
「サントリーウイスキー季 公式HP(英語圏)」を見てみると結構な力の入り方で、ブランディングを丁寧にやっているイメージがあります
和食の料亭みたいなところの写真とかほんとすてきです
海外でもハイボール文化を伝えていきたいサントリー
2008年、日本国内でハイボール文化を大ヒットさせ、数々のハイボール酒場を作って売り上げを伸ばしてきたサントリー
実のところ、ハイボールという飲み方、文化は、海外で伝えてもほとんど通じないくらい日本独自の飲み方です
地域によっては、「ウイスキーは神聖な飲み物だから、水や炭酸水で割るなんて有り得ない!」と言われるほど、ウイスキーに対する考え方には偏りがあるんですね
ハイボールに可能性を感じているサントリーは、なんとかして海外の大衆に向けてジャパニーズウイスキーを届けようと目論んでいますが、もしこれが当たったりでもしたら、サントリー、とんでもないことになりそうですよね…
①海外で「ハイボール」と言ってもほとんど通じない
②ウイスキーに水や炭酸水を混ぜるのは有りえないという地域もある
③サントリーは海外の大衆向けにハイボールを広めようとしている
そしてまた、ネーミングも海外の方が好きそうな1文字漢字だことw
「季」を(TOKI)と読ませるあたり、発音のしやすさや親しみやすさなどを意識しているんでしょうかね
山崎や響、白州なんかより季(TOKI)はとてもいいやすい
サントリーウイスキー 季(トキ) のAmazon価格は?
販売価格・在庫状況は変動しますので、下記リンクからチェックしてみてください。
ちなみにアメリカでは50ドルほど、イギリスでは40ポンドほどで、大体5500円くらいが実売価格のようです。
まとめ📝
さすがのサントリーといった感じで、より海外進出を加速させること狙っている印象です。
海外ではまだまだ「ハイボール」では伝わらないほどウイスキーのソーダ割りが浸透していません。
サントリーの得意分野、日本での成功体験を海外でも実現してくれたら日本人として、とてもうれしいですね。
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