ウイスキー好きには聖地として知られるスコットランドアイラ島。その中でも安定した人気があるカリラ。
生産量が多いことから比較的手に入れやすく、その他アイラモルトよりかはとっつきやすいスモーキーな銘柄です。
ストレートでもロックでもハイボールでも楽しめる万能選手であり、多くの愛飲家が常飲ボトルとして重宝しており、自信を持っておすすめしています。
アイラ島では9番目の蒸溜所、「アードナッホー蒸溜所」が設立され、ますますアイラ島のウイスキーに注目が集まっています。
カリラの特徴を以下にまとめました▼
- 1864年に設立された歴史ある蒸溜所!
- カリラはゲール語で「アイラ海峡」という意味
- さまざまなボトラーズから数多くリリースされている
- スモーキーなコク旨でコアファンが多い
- 力強くてフルーティーさも感じられる
- 2022年にビジターセンターが新しくなった!
- 長期熟成ラインナップは水のような透明感になっていく
↓ Twitterにてウイスキー情報更新中↓
Follow @whiskyfujimura【カリラ12年】の香りと味の評価は?
ウイスキー藤村のテイスティングノート
◯試飲日:2022/9/6
◯試飲量:15ml
◯飲み方:トワイスアップ
◯グラス:KYKEY – AROMA GLASS BASIC
👀色:明るくて淡いレモン色
👃香り:旨味のある潮風、まろやかなバター、爽やかなレモン飴、燻製ベーコン、針葉樹の葉をすりつぶしたようなスパイシーさ、ゆるやかにみたらし団子。エッジのある塩味
💪ボディ:ミディアムフル
👅味:甘くさの中に旨味と塩味がギュッと詰まっている、ブラックペッパーのスパイシーさがチャームポイント、燻製ベーコンの誘惑、加水して蜜の甘さが一気に広がる、かすかにおくからベリーにニュアンス、煎ったコーヒー豆
🎵余韻:もくもくとスモーキーなフレーバーが口の中を満たして、甘さと塩味が見事に混ざり合っていく
過去のテイスティングコメント
◯色:明るいゴールド
◯香り:出汁っぽさ、ヨード、ガツンとストレートパンチ、燻製、白い花、焚き火、早熟パイナップル
◯ボディ:ミディアム
◯味:早く強く燻製の味わい、軽やかにハチミツ、男性的な力強さ、淡白な味噌汁
◯フィニッシュ:ピリッとスパイシー、さっと舌を炙り刺激が残る、ほんのりフローラルが鼻から抜ける
変幻自在でボトラーズ銘柄も充実しているカリラ原酒
味わいの拡散力が強く、いい意味でプレーンな一面があるためなのか、特殊なワイン樽やどっしりとしたシェリーカスクでのリリースがよく見られますね。
当ブログでは、
などをすでにご紹介しました。
生産量が多いことが関係するとは思いますが、ボトラーズ業界にとって重宝される蒸溜所であることは、このスタンダード12年の仕上がりからよく感じることができます。
特にアイラモルトのなかでは、さまざまな役を演じ分けるカメレオン俳優といったイメージがあります。
残量がかなり少なくなっているため、かなりアルコールの刺激は抑えられていました。
とはいえ半分を過ぎたあたりからはより本領を発揮。旨味や塩味がかなりマイルドに。
以前じぶんで書いたテイスティングコメントを見てみると、「ガツンと」とか「速いストレートパンチ」みたいなことが書いてありました。まっすぐで素直なイメージを以前も感じたようです。
素直な印象もあるのですが、開栓したてよりか柔らかくなっており、まろやかなキャラクターもあると知れたので、価値のあるテイスティングでした。
【2022年9月更新】今買える!その他カリラ銘柄4つ
2022年9月現在に購入できる銘柄をまとめました。
カリラ ディスティラーズエディション
12年に次いで、1万円以内で買えるのがこちらのディスティラリーエディション。
ノリと勢いで買ってみたのですが、かなりよかったです。
より熟成感があって濃い味だなぁと思ったら、モスカテルシェリー樽で後熟したものでした。
熟成年数こそは書いてないのですが、蒸留年と瓶詰め年が記載されていたため、つまるところ12年熟成のようです。
カリラの持つフレッシュさに乗っかって、モスカテルの豊かな味わいが広がり、個人的には結構おすすめです。
レビュー記事はこちらから。
カリラ モッホ (並行輸入品)
日本市場に向けたリリースではないですが、「フレンズ・オブ・クラシック・モルト」というディアジオ社のコミュニティ会員向けにつくられたオフィシャル限定品。
熟成期間は8年で、12年よりすっきりとした仕上がりになっています。
ネット市場にかなり多く出品されていますから、限定品といえども比較的カンタンに、そしてお手頃価格で買うことができます。
モッホとはゲール語で「夜明け」という意味。
カリラ18年
あまり頻繁に見るわけではありませんが、とてもクオリティの高い1本。
カリラのオフィシャルリリースは長期熟成になるほどすっきりと洗練されていくイメージがあります。
豊かさと力強さを見事に両立した銘柄だと感じます。
カリラ25年
カリラのオフィシャルリリースの中ではもっとも熟成期間の長いもの。
タリスカー25年と似ている熟成感で、水のように透き通っていく印象があります。
とはいえもちろんカリラのキャラクター、力強さを感じることができるため、カリラ好きにはたまらない究極の1本です。
【カリラ12年】の商品紹介と特徴。蒸溜所について🗒
【商品紹介】
フレッシュで甘くフルーティ、スムーズなボディのカリラ12年は、淡い麦わらの色とデリケートなバランスの味わいを持ちます。
クリーンで食欲をそそる香りの中にかすかな柑橘系のフルーツとほんの一筋のスモークが包まれています。
しっかりとしてスムーズ、始めは甘く、その後にフレグラントで甘いスモーキーさと長く尾を引くフィニッシュが続きます。
カリラとはゲール語で「アイラ海峡」。
アイラ島とジュラ島を隔てる海峡で、その周辺はスコットランド西岸において、最も風光明媚な地域です。
この奥まった入り江に建つカリラ蒸留所は近年、非常に人気が出ている注目の蒸留所です。
-Amazon商品紹介より
カリラ蒸溜所。由来はゲール語で「アイラ海峡」
スコットランド アイラ島にある蒸溜所、カリラ。
1864年に創業したものの、何度も閉鎖をしては再稼働するといった歴史をもつ蒸溜所です。
カリラはゲール語で「アイラ海峡」という意味。「CAOL」は「海峡」、「ILA」は「アイラ」です。
その他アイラ蒸溜所について。9番目はアードナッホー蒸溜所
スコットランドの蒸溜所については「[アイラ島]聖地8つのウイスキーを徹底総まとめ。おすすめトップ3もご紹介」にまとめています。
アイラ島には現在、カリラ蒸溜所以外にも
と、現在では9つの蒸溜所があり、アードナッホー蒸溜所が2018年に新設されました。
アードナッホー蒸溜所はボトラーズで知られるハンターレイン社が設立した蒸溜所で、2019年1月から蒸留をスタートさせています。
現在ではまだリリースはありませんが、ハンターレイン社から「アードナッホー蒸溜所新設記念リリース」が発売されており、どれも注目度の高いものでした。
使用するピートは5ppmのライトピートから、50ppmのヘビリーピーテッドまで、数種の麦芽を使い分けるそうですから、これまたカルト的な人気を博すことが予想できますね。
(2018年)カリラ蒸溜所のビジターセンターに行ってみた感想
蒸溜所にあるポットスチル(蒸溜釜)のはいった蒸溜棟の海側の壁はガラス張りになっており、海を一面に見渡すことができます。
向こうのほうにはパップス山がみえており、とても気持ちがいい場所です。
蒸溜する建物から海をみて右手には「レディ オブ ザ アイラ」と呼ばれる、蒸溜所ガイドのクリスティーンの元住居があり、カリラの見えるこの場所がお気に入りと教えてくれました。
ちなみに蒸溜所で飼われている猫の名前は「SUSHI」だといっていました笑
蒸溜所見学はその日、時間がなく参加できなかったのですが、ビジターセンターにて買い物だけしました。
新しいビジターセンターがオープン!
その他アイラ蒸溜所よりかなり質素な造りになっていたビジターセンターでしたが、現在は新しいビジターセンターがオープンされており、アイラ島はますます観光地として魅力的になっています。
【カリラ12年】の商品詳細📝
【カリラ12年】
◯原産国:🏴スコットランド
◯区分と地域:アイラ島
◯所有者:ディアジオ社
◯タイプ:シングルモルトウイスキー
◯原材料:モルト
◯アルコール分:43%
◯販売価格:税込6,000-7,000円
【カリラ12年】のまとめ✍
あらためて飲むと、やはりクオリティの高い逸品ですね!
ラガブーリンのような濃くて深いというキャラクターとは違い、淡くて速くてどわっと広がるような力強さがあります。
改めて飲んでみて思ったのですが、燻製ベーコンの脂と、バター的なまろやかさが感じられて、満足度が高かったです。
アイラモルトの中では一番飲み疲れしないように感じているので、毎晩とてもお世話になっています。
また改めて買い直さなければ、、、
↓ Twitterにてウイスキー情報更新中↓
Follow @whiskyfujimura燻製ベーコン食べます🥃 pic.twitter.com/4xycmzFs9V
— ウイスキー藤村🥃 (@whiskyfujimura) September 6, 2022
↓YouTubeにてタリスカー10年との飲み比べ動画をあげています